ホーンテッドハウス、ゴーストハウスなどと言われているウェストブルックビーチ Westbrook にある空き家。

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所謂、壁画アート?落書きアート?のメッカとなっている。

南インドのビジネスマンだった Gurusamy Veerasamy Naidu と言う人が、1920年代にダーバンにやって来た。
彼は、土地の投機、食肉業など幅広くビジネスを展開。100エーカー以上もの土地を所有し、1926年に最初にこの家を建てた。
当初は平屋だったが、60年代に2階部分を増設し、ルーフガーデン、6つの寝室、2つのラウンジ(リビング)、2つのキッチン、2つのバスルームがあった。水のポンプも自家発電も完備。ガラス窓、船が描かれたドア、ビクトリア朝の浴室があり、この界隈では最初に電話や電気を完備した家で、アムゲニロード Umgeni Road やトンガート Tongaat にも広大な家を持っていたので、この海辺の家は主に週末用。南インドの歌手などのコンサートも開かれていたのだそう。


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2階に上がると、天井がない分、より開放的。



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80年代には映画の撮影もされたこともあった。
1994年に息子が亡くなり、その妻がダーバンシティの Berea に引っ越した。1ヵ月留守にして戻って来ると、家具など全ての調度品が盗まれ、ガラス窓すらなくなっていたのだそう。
(丁度アパルトヘイト撤廃の年、治安の悪化など、何か意味するところがあるのだろうか?)



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ありし日の姿



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未だそれほど落書きもされていない時



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2014年4月撮影







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2015年1月撮影






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2015年6月以降の正面と背後から

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いきなり赤く塗られてしまったので、前の方が好きと言う人も。


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2016年2月撮影
良く見ると、少しまた加えられている。






多くの人がこの家を買おうとしているが、現オーナーの孫は、ファミリーの宝だとして断固として売らないそうで、現在は多くの壁画アーティストのキャンバスや、カメラマンなどのモチーフになっている。
彼の息子は、クイーン・エリザベスII号に乗った最初のインド人。彼の孫は、現在、Coastlands Hotels や日本人にも人気のゴルフコースのある Zimbali リゾートなどを所有している。


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因みに、あるギャラリーでは、
この写真の作品が3000ランド
(約23000円) で売られていた。






この写真は類推するに、2014年4月~15年6月までの間に撮られたものとわかるが、また、この落書き?お化け屋敷はどんどん進化していくのだろうか。ある意味、楽しみかも?


追記 6月11日’16
何故だか理由は現時点ではわからないが、6月9日に、この建物はブルトーザーで壊されてしまった。

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画像は I Love Durban より