事の発端は2013年のバレンタインデーに、義足のランナーとして有名なオスカー・ピストリウスが、恋人を射殺した事件。そしてようやく昨日、2016年7月6日に量刑が言い渡されたのだが、禁錮6年。この刑期について、またまた物議が。

今朝の新聞もこぞってこの件を一面で伝えている。
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二誌は、アフリカーンズ語で書かれているので内容については良くわからないが。。。

未だ私が日本に居たと時、彼が恋人を泥棒と間違えて射殺してしまったと言う事件は日本でも報道され、最初は同情が寄せられていたが、意図的だったのでは?と言う疑惑もあった。日本での関心はその後は特にはなかったかと思うのだが、南アでは、国を代表したヒーローのスキャンダルだっただけに、私が南アに引っ越して来てからも延々と話題を提供し続けていた。

2014年3月に、計画停電が始まった時には、国の一大事かと思っていたのに、もっぱらテレビもピストリウス裁判の様子に終始。その様子は こちら
2014年9月には、有罪かどうかの決定が下される事となり、テレビ各局が特集番組を流して検証するなど。結局その時は、高等裁判所で、殺人罪では無罪、過失致死では有罪判決。その様子は こちら
禁錮5年となったが、刑務所が満杯な為に、刑期の6分の1で仮釈放をさせると言う措置となり、2015年10月20日に仮釈放され自宅軟禁。
検察が控訴し、2015年12月に、最高裁判所が高等裁判所の判決を破棄して殺人罪で有罪判決としたが、量刑の控訴は認められていなかった。
そしてそして、殺人罪での量刑が、高等裁判所で、再び同じ女性黒人裁判官の Thokozile Masipa から昨日、禁錮6年と言い渡された。
南アでは、殺人罪は15年以上の禁錮刑と決まっているが、「被告は反省していて、更正できる状況にある。」 などとして、刑を減軽し禁錮6年の量刑となった。弁護側・検察側双方が量刑に対して上訴できるが、弁護側は不服申し立てを行わない方針だそうで、検察側がどうするかは未だ発表されていない。

ツイッターやフェイスブックなど、市民感覚の意見は :
・ 6年に減刑されたのはおかしい。
・ サイを密猟して殺した場合40年の刑に服すのに、人間を殺して6年はおかしい。
・ 男性が女性に暴力を奮うことが頻繁に行われている南アで、女性を殺して6年で済むなら、
  もっと暴力がはびこってしまう   などなど。。。

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そして、真意のほどは良くわからないが、今日の Mzasi Live と言うネットニュースでは、量刑を言い渡した女性黒人裁判官
Thokozile Masipa が帰宅する途中に、車にガソリン爆弾が投げ込まれ、命に別状はないが彼女は病院にいるとのこと。。。
しかし他の紙面などでは一切このことを報道していないので、デマの可能性も大とも知人は言っていた。
デマと言えば、その女性裁判官のヌードか何かを盗撮し、ピストリウス側が彼女を脅したお蔭で、このような量刑となったとも書かれていたり。。。
因みにその女性黒人裁判官は、御年66歳。