週末からお天気は悪かったのだが、月曜日(25日)に、いきなりのストーム襲来。我々のエリアは、豪雨となり、続く火曜(26日)もまたまた雷雨。

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これはカラーで撮ったもので、モノクロではありません。

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この高速道路の高架下は、私も週に2~3度は通る場所で、ロータリーがあるのだが、車が一台完全に水没している。
女性が運転していて、いきなり水の為に制御不能になり、脱出しようとしたが水圧でドアが開かず、窓から手を出して助けを求めていたところ、通りかかった青年に助けられ、後日新聞の一面を飾る美談となっていた。

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知人宅。20センチ以上の水深になってしまった上、月曜・火曜と2日連続浸水になったとのこと。


これは友人が撮ったものだが、日本人も多く住むマウントエッジコムエステート内にあるゴルフコース2の15番ホールの様子。


これは、アムシュランガビーチ沿いにある、Umhlanga Sands と言うリゾートホテルの入口付近の様子。

因みに我が家は、バルコニーの排水溝が噴水状態になり、どんどん水かさが増してバルコニーに波がおこり、もう少しで水が扉の隙間などから入ってくるのではないか?と言うところで何とか押しとどまってくれてやれやれ。
友人の何人かは、自宅のプールの水が溢れて家の中まで水が来たり、屋根からの雨漏り、低い位置のガレージの浸水や土砂崩れなども。(それらの様子はこちら
私が行っているスポーツジムから、施設がダメージを受けたので修理完了まで一部閉鎖との連絡が来たり。

24時間の雨量が、ダーバンでは136ミリ、ダーバンノースでは224ミリ、マーゲート Margate 203ミリ、ダーバンサウスで99ミリ。それまでは1971年の110ミリが最高だった。
日本の鉄道の場合で、1時間に40ミリ、12時間で300ミリで運航中止とあり、日本の表現では、30ミリ以上をバケツをひっくり帰したような豪雨と設定されており、1時間の雨量が40ミリ以上で総雨量が100ミリ以上と予想される場合は洪水警報となる。今回の豪雨がどれぐらい物凄い雨だったかと。

近所のバージニア空港も冠水しかり。しかし、実は1997年から4回も冠水していて、珍しいことではないのだとか。地球温暖化?

ポートエドワード界隈では、風速65~75メートルもの強風。台風は風速17.2メートル、ハリケーンは風速33メートル、日本の鉄道の場合で、風速が秒速25メートルを超えると運航中止になるのだそう。
満潮と重なると、ダーバンからアフリカ大陸最南端のケープアグラス Cape Agulhas までの間、6~9メートルもの高潮となった。

そして、イースタンケープ州やドラケンスバーグでは、例年にない大雪。
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友人の友人が住むドラケンスバーグ北部の様子

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我々のエリアが水害に遭う前日から、高地では雪模様だった。
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洪水による浸水や冠水が続出。
黒人達の住むエリアや、特に違法で所謂 「掘立小屋 shack」 に住む人達の家は押し流されたり風で倒壊したり。知人のメイドさんの実家も、家の一部が流されたとか。
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この紙面もしかり。。。と思いきや、ふと下段の画像付の記事を見ると「Knifeman kills 19 at home for disabled in Japan」 と、相模原の殺傷事件のことが!

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ズールー語の新聞はいつも英語やアフリカーンズ語の新聞とは全く違ったトピックばかりなのだが、さすがに豪雨についてはトップで伝えていた。

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ヨハネスブルグでは、竜巻が起こりあちこち被害が。

これだけ降ったのだから、さぞや水不足が解消されただろうと期待したのだが、豪雨のあった48時間の実際の結果は・・・
Hazelmere ダムは120ミリ降ったものの、全体の2%増加したに過ぎず、未だ水位は45.71%。Nagleダムは59.2ミリ、Inandaダムは87ミリ、Albert Falls ダムは52.2ミリの降水。Midmar ダムは、雨は降らず45%のままとのこと。

週末から続いた雨も、水曜(27日)のお昼前になって、ようやく台風一過のように晴れて来た。
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多く雨が降った後、川からの泥水が混ざって、海の水とが2層になることがあるが、今回ばかりは、コーヒー牛乳色の海の幅が非常に広かった。

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機上から見たドラケンスバーグ山脈はすっかり冠雪。左側の海側には雲が未だ残っている。

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この雪をかぶった尾根の奥の盆地がレソト王国。

ここ数日は、誰かに会うと、家は大丈夫だったかと確認し合っては豪雨の話になる。これだけ降ったのだが、行方不明の女性がおられるのは非常に気の毒なのだが、そのおひとりだけと言うのには驚いた。その理由は良くわからないのであくまでも憶測だが、日本の方が斜面などに多くの人達が住んでいたり、家屋が密集しているからだろうか。