春から夏の間の雨のシーズンになると、amakhowe と言うキノコが出て来て美味しいと、クワズールナタール州のカレー屋さんばかりが載っているレシピ本に書いてあったので、一度は食べたいと思っていた。


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去年や一昨年はあまり雨が降らなかったから生えなかったのか、ただ我々が気付かなかったのかはわからないが、今年ようやくお目にかかれた!
近所のスーパーの出入り口で、いつも売っているアボカドだけではなく、キノコを両手に持って見せていた。
売っている黒人にどうやって食べるの?と聞いたところ、インド人が食べるのでインド人に聞いてくれ、と。






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道路沿いの広いエリアの手前では、キノコあるよ!と。
遠くでは既に一台が買うべく停まっている。






ズールー族やコサ族のいるクワズルナタール州やトランスカイ州、ムプマランガ州で採れ、我々の辺りではスタンガー近辺で雨後の竹の子ならぬ雨後のキノコとして採れるそうだが、ヨハネスブルグのあるハウテン州では生えない。
amakhowe はズールー語で、春の最初の大雨の後に、一気に出てくるのだそう。栽培は出来ず、地元の人達が毎年何処に生えるかを知っていて、牛や虫さんが食べてしまう前に採る。


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大きな物になると、傘の直径が30センチほどにもなるが、年々自然な環境の場所が減っていることから、キノコの数も減って来ているのだそう。







ズールー族は、お肉やお野菜と一緒にシチューにするそうだが、インド人達のレシピでは、スライスして炒めるのが主流のよう。生のままでもとても香りが良いので、その香りを楽しむべくホイル蒸しにしてポン酢で食べてみようかと。結局、とても良い香りが閉じ込められていたので、柚子ポンの香りが台無しにしてはと、塩だけで頂いてみたのだが、いける。加熱したものを食べてみるともともとの香りがあまりしないので、やはり加熱してからでも良い香りの松茸は素晴らしいと実感だが、このキノコの食感はエリンギに近い。
ただ、大きく育ったものだと、幼虫さんに先を越されてしまっていたので、それだけは要注意。
風物詩にようやく今年は出会えて、良かったなと。