この日の天気予報では、夕方から雷を伴う雨とのこと。
午後になって、黒い雲が南の方向からやって来るようになったので、皆で集まっていたのだが、大雨がやって来るかも?と早目に帰宅することに。
ところが、なんとなんとその黒い雲は雨雲ではなく、火災による黒煙だった。我々の住むアムシュランガから南へ26キロほどのダーバン港のそばの倉庫街から午前11時頃には既に出火し、お昼頃にはその煙が我々のエリアにも達していたもので、すっかりそれを雨雲と勘違いしていた。

3月24日(金)
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手前の緑の住宅街はラ・ルーシア、ダーバンの港やダーバンシティのビルがはるか遠くに見えるのだが、シティの中心部から黒煙が発生して、シティよりも北北東に位置する我々の方に黒煙がやって来ている。

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海岸沿いの道よりも少し山側に沿って、黒煙がモクモクと北上している。









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アムシュランガの一番の繁華街である Chartwell 通りも真っ暗になるぐらいの黒煙で、3時ぐらいだったのだが、私も他の車もライトをつけていたぐらい。








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黒煙は帯となっていて、ちょうどM4と言う高速道路よりも山側はもう晴れている。









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そして、徐々に海の方へと、より東へと流れ始めた。





(動画は、taiMedia より)

倉庫には、ワックスパネルやワセリンなどの化学薬品が保管されていたとのことで、ヘリコプターから鎮火剤を撒こうとしたが強風で出来ず、全く消防では鎮火のめどはたたず。
午後3時頃に帰宅した時には、このように黒煙が帯となって我々のエリアにも垂れこめており、少しだが何だか嫌な臭いまでする始末。

幸いなことに、午後6時頃には雨が降り出したので、少しは鎮火の役にたったのかと思うのだが、黒い雨で自宅のプールに入れないと言う友人がいたり、外出して付いた車の汚れには黒い塵のような物が付いていたと言っている友人がいたり。


火災発生当時のメディア画像
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news24 より

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Northglennews より




3月26日(日曜)

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もう家からも黒煙は見えないし、火事が発生した当日には傍を走るM4と言う高速道路のシティからの南行が封鎖されていたが、封鎖も発生した日だけだったので、2日経ったしと南に行くのにM4を使ったところ、未だ黒煙が!
風が海から西に吹いている為に我々の方には黒煙が来てなかっただけだった。



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より南での用事を済ませて、再び夕方にM4を北上しても、黒煙がモクモクと。








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2日前よりも黒煙は全然おさまってはいるものの、高速道路も煙で視界が悪いぐらい。









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高速道路の塀の横、燃えて崩れている倉庫が少し見えた。




車の窓は勿論閉め、外からの空気も入れないよう空調を止めても、横を通るだけで喉がちょっと痛くなる始末。
知人のお嬢さんは喘息があるのだが、翌日から喘息の症状が出だしたと。

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新聞も各誌トップで扱っている。
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結局、本日(27日)現在、幸いなことに怪我人は3人に留まっているが、未だ鎮火したとの話は聞かず色々な噂が。
原因は倉庫内で溶接に使っていたガスバーナーが原因ではないか、ワックスパネルを鎮火させるには水ではなく砂を撒かなければならないのに消防が水を撒いた為により火花が散ったのではないか、工場を所持している Transnet 社が出荷原因を目下調査しているところが、Transnet 社が加入している保険会社が非常に心配しているとも。。。
家の屋根やプールなど至る所が黒くなっている地域もあるので、黒煙がアムシュランガのランドマークである灯台にかかっている絵を描き、クリーニングをします、という新商売が出て来ているとか。たくましい。