この日はトーゴのロメ市内や郊外を観光。

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地元の食事をとにかくトライしたい我々の為、ガイドさんが朝、アカニと言う地元の人達の朝ご飯を買って来てくれた。トウモロコシの粉と羊のミルクを混ぜたもので甘くて美味しい。

ロメから20キロ離れたアネホ Aneho と言う1884年~1920年までのトーゴの植民地の首都だった町へ。
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かつての首都と言っても、舗装もされておらず、、、左の白い壁の建物は、改装工事中だが、1884年に建てられたエウェ族の首長の家で、ブードゥー教の信者だったが、捕えられて奴隷としてハイチに送られた。

1910年建立のアヴァンゼリック教会
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農作業も手仕事で。
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トゴ湖を船で渡る。
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水売りの人が対岸とを行き来しているが、我々も彼と同じ棒?竿?一本を持った船頭さんに湖の対岸に渡してもらった。遠方には、魚の網が設置してある。

トゴ湖は海に近く塩水湖。TOGOと言う意味は、湖の後ろ側と言う意味で、トゴシュタットと言う村がある。
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このトンビは、飛びながら捕まえた魚を食べていた。よほどお腹が空いていたのかな。

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湖の対岸の住人も渡し船で行き来している。
この日は、霧が立ち込め、ちょっと不思議な光景となっていた。時々、このような霧が発生するそうで、悪魔がやって来る前兆とも、吉兆とも言われているのだそう。深い所で水深3メートルの湖だが、我々が行き来するエリアは浅瀬なので、この竿だけで十分に湖底に届く。

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小一時間、手漕ぎの船に乗ると、ようやく対岸の教会などが見えてきた。

対岸の Togo-Ville と言うトゴ湖の北側に位置する村に上陸。
人口8500人程度の村なのだが、現在はブードゥー教の中心地となっている意味深い村。湖の周囲の人々は、かつて白人が入植して来る前から、同じ部族間でも他部族間でも争って、敗者を奴隷として使用していたが、奴隷を売買はしていなかった。
しかし、白人が入って来てからは、そのシステムを利用し、片方の部族にだけ武器を売りつけることで奴隷を得て、北中南米への奴隷売買が始まり、ここの地方の人達が信仰するブードゥー教が奴隷となってハイチへ連れて行かれたことにより、ハイチにもブードゥー教が広まって行った。
北米では、ニューオーリングにも奴隷貿易によりブードゥー教が伝えられた。その様子は こちら
そして19世紀には入植者のドイツ人からここトーゴにもカトリックがもたらされ、カトリックとブードゥー教が現在は共存している。1884年に、当時首長であった Mlapa III が、ドイツ人探検家の Nachtigal がもたらしたトーゴの所有権を譲渡すると明記した文書にサインしてしまったとのこと。
ブードゥー教とは:
ブードゥーあるいはヴードゥーという呼び方は英語で、ハイチや西アフリカではヴォドゥン(Vodun)と呼び習わされている。ヴォドゥンとは西アフリカのフォン語 (Fon) で「精霊」の意味。ヴォドゥンはベナンなどの西アフリカで広く信じられており、ベナンの国教となっている。詳細は wikipedia を。
1910年建立の Notre Dame du Lac Togo 教会。こんなにも田舎なのだが、前のカトリック教会教皇であるヨハネパウロ2世がこの教会に訪れたとのこと!金曜日には、長老の人達が、若い世代に説法をして伝統や文化を教育しているのだそう。
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ウガンダなどのアフリカ諸国の敬虔な信者も殉教し、聖者となっていた。
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処女マリアがボートに乗ってやって来た、とされていて、その乗ったボートの小さな木片が残されている。このボートはそのレプリカ。
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毎週水曜に立つ市。この日は水曜ではなかったので、ガランとしていたが。ここでは通貨は使わず、漁業の人や農業の人達が物々交換をしている。
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現在、学校ではフランス語で授業をしており、第二外国語として英語、ドイツ語、スペイン語を選択して学ぶが、家族や親しい友人の間ではアウェ語が話されている。

伝統的な家の造りは、泥を壁につけて造っているとのこと。
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村を案内してもらったのだが、各所にブードゥー教のものが。
村の守り神。お供えとして?生卵などがかけられている。
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聖なる樹には、白い布が巻かれている。聖なる樹とされるものに、樹の種類は特に関係ない。ヘビのパイソンも信仰の対象であり、殺さないとのこと。
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これは夫婦の樹と言われおり、左が女性、右が男性。
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乾燥したトウモロコシなどが吊り下げられていた。
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家の外には、目と口だけつけたような土偶よりもシンプルなものが。守り神とのこと。
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このお地蔵さん?のような像は、村の守り神 LEGBA。妊娠の神様。願い事が叶うと、鶏や山羊を生贄にすることで感謝の気持ちを現すのだそうで、そのお礼をしないと、生まれて来た子供に災いがふりかかるのだそう。実際に、後ろには、鶏が捧げられていた。
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この後、昼食をとった後、ブードゥー教の呪術のマーケットや、国立博物館へ。その様子は <22> で。