野付半島 へ。

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野付半島は、知床半島と根室半島との間の小さな全長28キロの砂嘴(さし)で、国後島とはわずか16キロ離れているに過ぎない。
2005年には、ラムサール条約に登録されている。

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お天気が決して良いわけではなかったが、国後島が見えた。

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半島とは言え、両側が海と言うとても狭い部分もあり、幅約50メートル。

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この辺りは漁が生業のようで、獲った魚を開いて吊るしてあった。面白いのは、この吊るす機械が、鳥やハエ対策なのか、ぐるぐると回っている。より風に当てることで早く出来上がる利点もありそう。

ナラワラ

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海水で浸食され風化し立ち枯れたミズナラの木の林立地。トドワラに比べて原型をとどめているかと。

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野付半島ネイチャーセンターから遊歩道がトドワラまで続き、野草が可愛い花々をつけていた。
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ハマナス

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チシマフウロ

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エゾカワラナデシコ

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エゾノシシウドかな?

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ナミキソウ

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キンミズヒキ

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カワラマツバ

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センダイハギ

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クサフジ

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コウゾリナ

トドワラ
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立ち枯れたトドマツの林の跡。江戸時代中期まではトドマツ、エゾマツ、ハンノキ、カシワなどの原生林があった。樹齢90~120年のトドマツや、樹齢150~170年のエゾマツがあったのだが、年々腐朽が進んだ上、一昨年の台風の影響でほとんどがなくなり、いずれは何もない湿原になると言われている。学生時代に来ていた宿六としては、あまりの変貌ぶりに驚きを隠せず。信州は上高地の大正池の変貌ぶりと似ているなと。

トドワラまでの間の原生花園では、野生のエゾシカものんびりまったりしていた。
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角の先はまるめてあったが野生。
奈良の鹿を見慣れているので、それに比べてエゾシカは大きい!もともとは同じ種だったが、寒冷地に長く住むことにより、徐々に体が大きくなっていったとのこと。

そしてまさかこの時期には見られないと思っていた天然記念物のオジロワシが何羽もいた。
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天然記念物 オジロワシ White-tailed eagle
少数が北海道東部と北部で繁殖しているが、冬はロシアなどからの越冬個体も数多く飛来して来るのだそう。絶滅危惧種。

我々の車が近づいたのを嫌ってオジロワシが飛び立ったのだが、するといきなり砂地に居たカモメが大慌てで逃げていた。
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おびただしい数のカモメが一斉に飛ぶ様子は圧巻。ぶつからないのだろうか?イワシのトルネード同様、皆が同じスピードを保っているからだろうか? 非常に古い映画だが、ヒッチコック監督の 「鳥」 を彷彿とさせられるぐらいの数だった。

この後は知床五湖、そしてウトロへと。その様子は<17>で。