日本は夏も冬もオリンピックはやたらと盛り上がるが、南アでは出場選手が少ないこともあって至って静かで、冬のオリンピックなどは開催されていることすら知らない人が多いかと思われる状況。
4年前の冬季オリンピックでは、フィギュアスケートの羽生選手の活躍を見たかったのだが、15チャンネル程あるスポーツチャンネルのうち、オリンピックを放送している局は1つしかなく、ショートプログラムは見られたのにフリーの放送がないなど、我々日本人としてはフラストレーションがたまったものだ。
しかし嬉しいことに、今年の平昌冬季オリンピックでは、4つの局が放送してくれたので、ずっと見やすかったのだが、南アでは冬季オリンピックへの出場選手がスキー滑降の一人だけだったりと、至って盛り上がらず。

そんな中、かつて水泳の南アフリカジュニアチームのキャプテンで、現在は近代5種の選手をしている娘を持つお母さんが、私はやっていることをすっかり忘れていたのだが、今コモンウェルスゲームをやっているので、毎日テレビにかじりついていると。

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紫は開催国と開催年、赤は参加国、緑は現在は参加していないがかつての参加国。

コモンウェルスゲーム Commonwealth Games は、1930年から行われている、イギリス連邦に属する国や地域が参加して4年ごとに開催される総合競技大会。オリンピック競技のほか、英連邦諸国で比較的盛んなローンボウルズ(ボウリングの前身)、7人制ラグビー、ネットボール、スカッシュなどもあるが、近代5種はないのだそう。

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今年のコモンウェルスゲームはオーストラリアはゴールドコーストでの開催。驚いたことに、オリンピックよりも多い6つのチャンネルでテレビ放送している!!


チャンネル205では、南ア対オーストラリアの
スカッシュ男子ダブルス

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208では、カナダ対イングランドの卓球


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211では、陸上競技のメダル授与式では、ウサイン・ボルトがプレゼンターになっていた。


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212では高飛び込み


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213では、オーストラリア対インドの女子ホッケー



214では、イングランド対スコットランドのバドミントン



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メダルレース表の下位では、オリンピックではメダルレースに出てこないような国も!







英連邦に所属する52の国と地域から70チームが参加しているが、アパルトヘイトを行っていた南アフリカは、1961年に英連邦を脱退し1962年大会から出場しなくなっていたがアパルトヘイト廃止を受けて1994年大会よりコモンウェルスゲームズに復帰した。

閉会式も結構しっかりオリンピックのように派手にやっていた。
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またまたウサイン・ボルト登場。
DJとして参加していた。

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次の開催地であるイングランドから市長?が独特のコスチュームで挨拶中。


会場のみならず、ゴールドコーストで行われていたので海でも花火が豪快に挙がっていた。


因みに、次回の2022年の開催国に南アのダーバンが名乗りを上げ、2015年9月にアフリカで初めての開催地として決定したと発表されたのにもかかわらず、昨年に財政難から無理だろうとコモンウェルス・ゲームズ連盟(CGF)が開催取り消しを決定。結局イングランドに決まり、南アが非常にガッカリしていたニュースが以前にあった。とても正しい決断だと思うが(苦笑)

ちょうど開催中に、インド系南ア人のおじ様が、コモンウェルスゲームがやっているねと話題にされたので、私がオリンピックにない競技がテレビで見られるから面白いと言ったのだが反応が薄い。いや、だからオリンピックにない競技がコモンウェルスゲームにはいくつかあって・・・と説明したのが、ふーんと言った感じで、ようはオリンピックを見ていないからわからない風。日本ではそれらの競技をテレビではやっていないので、ここで見られて面白いと伝えたところ、何?!日本はコモンウェルスに入っていないのか?!と驚かれてしまった。海外出張も海外旅行もしょっちゅう行って、イギリス人の奥さんを持つ南ア人のおじ様のそのリアクションに驚かされたのはこっちだったのだが。。。