昨年12月頭に計画停電 Load Shedding があったのだが、北半球などの海外からも大勢避寒にやって来るホリデーシーズンは停電を回避。1月から又始まるかと思いきやなかったので、やれやれと胸をなでおろしていたところ、やはり計画停電は2月半ばから始まることに。

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電力会社の Eskom がステージ4まで設定していて (一説には最悪ステージ8まで!)、この日はステージ2と発表したのに、お昼になってからいきなり最悪のステージ4に変更した。そのせいで、我が家は8~9時 (開始は1時間遅れだが)、12~14時の停電割り当てとなった。が、しかし、エスコムの何かの間違いで、停電は結局12時~20時まで続いた。。。

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近所のスーパーマーケットのウールワース Woolworth も必要最低限の冷蔵庫や冷凍庫、レジの電気を自家発電機に代えての通電。天井灯などは消えているので、外からの灯りのみ。お客さんも慣れたもので、携帯電話の懐中電灯機能を使って商品を選んでいた。

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レジは動いていたが、やけに外がまぶしく感じる。

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モールでも、自家発電機のないお店は真っ暗なので、安全上お店に鍵をかけて閉店。窓からの明かりが頼り。
この日は、ウールワース Woolworth に買い物に行く前に、友人達と早いランチを食べていて、食事中に停電。ラッキーなことに我々のお料理は全て出ていたのだが、オープンキッチンは、薪を使っている石窯のピザは焼けるものの、他は全て電気使用のようで、厨房の人達は頬杖をついて手持無沙汰。お手洗いも真っ暗になってしまった為、レストランの人達が慌ててキャンドルを持って行っていた。

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今週から始まった計画停電を一斉に報道していた。

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今回の電力会社エスコムの計画停電をした理由には、6基の発電装置?が壊れて電気が足りないだけでなく、色々と伏線がある。
ラマポーザ大統領が、6000億ランド (約4兆8000億円) の負債を抱えて一社独占のエスコムを3つに分割すると先週発表。すると日曜からの計画停電発生。あまりのタイミングの良さに、これを別の意味での 「計画停電」 と言わずしてどう言うのか?と。
何故負債がここまで膨らむまで放置していたのか?と思うのだが、前ズマ大統領だったから・・・と南ア人の弁。
実際に、電気の未払いの行政地区があったり、盗電するなどさまざまな事が横行しているのは事実。
また、今年は大統領選挙の年の為、あちこちで抗議活動などが起こっており、政権与党に引き続き投票を促す為の演出説などなど・・・
そしてステージ4を受けて、エスコム側と与党とが話し合いをしていると言うが、果たして???

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追記 友人が送ってくれた画像なのだが、政権与党のANCを揶揄したTシャツまである!

今まで経験した時はこんな感じで、停電の理由も様々 :
2014年3月の停電 : 大雨で火力発電をする為の石炭が濡れてしまった為 (その様子は こちら
2014年6月の停電 : 寒くなって来ていきなりヒーターを皆が使いだした為 (その様子は こちら
2014年11月の停電 : メンテナンス不足の石炭サイロが倒壊した為 (その様子は こちら
2014年11月の停電 : 発電時に必要な水不足の為 (その様子は こちら
2015年2月の停電 : メンテナンス開始 (その様子は こちら こちらこちら
2018年6月の停電 : 電力会社社員の賃上げ要求のストライキの為 (その様子は こちら
2018年11月末~12月1週目 : 前ズマ大統領の汚職に伴い、石炭会社のひとつが汚職に関連したグプタファミリーの会社だった為、石炭の供給が滞って (その様子は こちら