フィリピンなどにもあるそうだが、南アに来て初めて知ったバーグラーバー。Burglar Bars すなわち、泥棒除けの鉄格子のこと。
一戸建ての家や、敷地入り口に有人のセキュリティがいない共同住宅などに設置されていることが多い。

在南アの日本大使館が出している在留邦人安全対策マニュアルにも、外塀などの第一次防衛線に続き、第二次防衛線として、玄関、その他出入口、窓にバーグラーバーを備え、内側からの設置を推奨している。

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建物の1階窓はもとより、2階窓にもバーグラーバーが設置されていて、窓も押戸になっている。










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手前には、第一次防衛線の塀の上に電流が流れているエレクトリックワイヤーがあり、建物の2階の窓にも細かい格子が。


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窓枠の内側にある蛇腹式のバーグラーバー。



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お店か何かかと思われるが、入り口や横の窓などにしっかり蛇腹式バーグラーバーがある。


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右側の玄関も、左の窓にも内側に鉄格子が見える。




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あまり宜しくない例としては、外側に取り付けられたバーグラーバー。
外から取り外せてしまう可能性がある。





初めて見た時は、外から見てもまるで牢獄?
地震や火事があった時に、まず退路確保を考える日本人からすると、自分で退路を断っているような印象を受けてしまい、違和感があった。

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知人の家だが、窓にはしっかり固定された鉄格子


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玄関も蛇腹式のバーグラーバーがあり、
それを開け閉めして出入りする。
その蛇腹バーグラーバーにも鍵が付いていて、
鍵がないと開閉できないしくみ。

プールに出入りする側は
蛇腹の鍵付きバーグラーバーがある。


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日本大使館のマニュアルにもある、第三次防衛線として、メインベッドルームなどの特別避難区域 (いわゆるパニックルーム) への入り口にも、バーグラーバーや鉄格子扉などを、と書いてある。
家の中に泥棒が入っても、そこに逃げ込み、他の部屋の物品などを盗むだけで泥棒が退散してくれることを願っての避難場所。


一軒家の友人宅の二階の部屋に 
通じる階段の所にバーグラーバー。
彼女の家は、勿論エレクトリックワイヤーが付き、
番犬も居て、あちこちにカメラを設置していて 
その映像が24時間モニターで見られるようになっており 
誰が来たのかモニターで確認してからでないと 
玄関も開けないようにしている。


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これは我が家のメインベッドルームの扉。
我々の建物は、有人セキュリティーゲートを2回越え、鍵がないと入れないガレージからか、レセプションを越えないと建物に入れない。
しかし、前の住人が他国の領事関係者が住んでいたとのことで、メインベッドルームの扉にまでリビングが覗けるようにとドアスコープが付いていた。
バルコニーから回り込めば、容易にメインベッドルームに行けるのだが・・・(笑)


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因みに、DIYのホームセンターのホームページには、
色々なバーグラーバーが載っている。








警察は頼りにはならないので、何かあれば一般のセキュリティ会社に電話して助けを求める。すると、銃器の携行や発砲を許されているセキュリティ会社の人が迅速に行動をしてくれる状態。
このように自衛は怠らないに越したことはないのが南アの現実。

大手のセキュリティ会社のホームページなどには、週ごと、地域ごとの犯罪レポートなどが細かく載っている。
今年に入っての様子を見ていると、以前よりも犯罪発生地域が変わって、より我々の住むエリアに近付いて来ているのがわかった。その様子は次で。