以前に行って良かったので(以前の様子は こちら )、再訪。1万円のおまかせのコースのみ。

礼文島の昆布の2級を使用されたスープ。お店に到着した後で削られた鰹節が入る。礼文島の昆布は、1級、2級などランクがある高級品だが、1級はなかなか出回らず、2級でも珍しいとのこと。温かいスープが胃に染み渡る。
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スープを頂いてから、初めて飲み物を頂くのだが、日本酒ペアリングの7~8杯3000円と、ハーフ1800円を。十四代など色々なお酒をお料理に併せて出して下さる。最後は無濾過の爾今。
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一番下に蓮の茎、蓮根、フルーツトマト、オクラ、海老、そして土佐酢のジュレが乗り、さっぱり感がある。
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山椒風味の泡には山椒が振ってあり、その下に茗荷、奈良漬け、茶碗蒸しのような食感の卵の中には味付けされた鰻の切り身。柳川をイメージして鰻で作ってみられたとのこと。面白い。
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棒葉を取ると、7月である女郎花月と。
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左上の背の高い入れ物には、明日葉のお浸しで上にはマグロを細くフレーク状にした物が乗る。
その右側の小鉢は、ちりめんを和えた山クラゲ(ずいき)。
手前には、万願寺ししとう、スナップ豌豆、トウモロコシ、茄子の煮浸し、鰊、鰯寿司、ミルクティーで煮たサツマイモ、鶏肉のテリーヌ、いぶりがっこを入れて蒸したチーズ、蛸の柔らか煮、枝豆。
上に配された蔓状の物は、ご主人の菜園で取れたオカワカメ。葉をいただいたが、苦くもなくやさしい野菜と言ったところか。
オカワカメとは:
熱帯アメリカまたは熱帯アジアに自生するつる性の多年草。 日本には中国から長寿の薬草として伝わり、雲南百薬(うんなんひゃくやく)とも呼ばれ、葉酸やミネラル(カルシウム、マグネシウム、亜鉛、銅)、ビタミンAを多く含み、栄養価が高い。
手前はイサキの炙り。歯ごたえがもっちりしている。
中央左は4日間熟成させた高知(だったかな)の鰹。そして右側のピンクな物は、千葉であがった9.1キロもの鰹。それぞれを食べ比べるようにと。全く別のお魚と言った印象。千葉の鰹は、熟成などは全くされずに切っただけとおっしゃっていたが、脂がのっているのでまるでマグロを頂いているようなお味なのにはビックリ。
奥は、唐津の鯛。これも塩をして4日間熟成させられたとのことで、非常に美味しい。
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揚げた鴨茄子、揚げたジャガイモのキタアカリ、湯葉、インゲンの白味噌仕立ての煮物。揚げてあってもとてもあっさりしていて、茄子が特に美味しい。
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四万十川の鮎。40分ほどかけて、頭も食べられるように頭部分はよりじっくり焼かれたとのこと。上には蓼の葉。我々としては、岐阜などで時間をあまりかけない内臓なども柔らかい焼き方の方が好きかな。
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鱧はそれだけで十分美味しいので、塩を使うとしても、藻塩を上からパラパラ振る程度にと。
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ご飯には定番の豚の角煮。
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お漬物は、水茄子、白のルバーブ、きゅうりの浅漬けと古漬けの2種類の糠漬け。美味しい。4種類の海藻の入ったお味噌汁。お味噌はあえてとても控え目で、出汁と海藻のお味が美味しい。
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土鍋で炊いた魚沼産のコシヒカリ。まず蒸らさないものを何もつけずに頂くとリゾットのようにアルデンテ。そしてシアトルと石川の塩を混ぜたもので味わう。角煮のお汁を御飯にかけても。
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デザートは、こちらのリクエストでスイカの替わりにバナナを。目の前でバナナと生クリームをミキサーで混ぜた後に、液体窒素をかけてアイスクリームとして。
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今回は夏バージョンで、色々と楽しませてもらった。