木村英智氏が、アート、デザイン、エンターテイメントとアクアリウムを融合させた「アートアクアリウム」なる分野を発案。2007年から期間限定で開催され、2020年7月末までで1000万人の有料入場者を動員しているアートアクアリウムが、8月末から日本橋に常設されることになった。

金魚は人の手によって生み出され、様々に形を変えて来た「観賞魚」。およそ2000年前に中国で、突然変異で生まれた赤いフナの仲間がオリジナルで、日本には室町時代の1502年にもたらされた。城主や大名しか見られないものだったが、江戸時代になって武士や豪商が庭の池で飼うようになり、江戸後期には庶民も購入出来るようになった。そして浮世絵や着物や家具にも描かれるブームを巻き起こした。

フラワーフラワーアクアリウム 水槽の外に飛び出ているフラワーアレンジメントとのコラボ。
フラワーフラワーアクアリウム

床掛け金魚飾り プロジェクションマッピングされた水墨画の掛け軸の中を黒いデメキンが泳ぐ。
床掛け金魚飾り

Kingyo (Hidetomo Kimura x Venini)  イタリアのヴェネツィアンガラスの Venini とのコラボ。
Kingyo

カレイドリウム3D 中央にある六面体の万華鏡として立体的に再現した作品。
カレイドリウム 横長水槽の側面に三角形のレンズが埋め込まれていて、覗くと万華鏡のよう。
カレイドリウム3D

カレイドリウム

金魚コレクション 品種ごとに分けてある。
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円窓リウム 新作。茶室など古来より日本建築で用いられる円窓からの着想。
円窓リウム

石庭リウム 新作。日本庭園の「石庭」では一番最初に取り除いた「水」を残して「石」として表現。
石庭リウム


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灯籠リウム 
灯籠リウム

花魁道中 アートアクアリウムの代表作である「花魁」で構成。
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おいらn

リフレクトリウム 凹レンズ、凸レンズ、二重レンズなどを使用し、中の金魚の姿が変わる。
リフレクトリウム

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天井金魚 ガラスの水槽を天井に作り、金魚を見上げて鑑賞していたと言う江戸時代の豪商の伝説を実現したもの。構想期間5年とのこと。
天井金魚

花魁道中の奥には、花魁とテマリリウム。
花魁には、1000匹の金魚が泳いでいる。江戸遊郭花街の象徴である花魁だが、その女性達の系譜はさまざま。金魚達も、名もなく安価で売られている雑種だけで構成されている。
テマリリウムは、手毬をモチーフとして、伝統工芸の伊賀組紐とコラボ。
と、テマリウム


続きは追ってその2で。