佐藤玄々(さとうげんげん)氏による、全長10.91メートル、重さ6750キロの巨大な木造彫刻の「天女(まごころ)像」が日本橋三越本店本館の吹き抜けに鎮座している。
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「天女が瑞雲に包まれて、花芯に降り立つ瞬間の姿」とのこと。1960年完成。三越創立50周年記念事業の一環として、佐藤玄々氏と弟子らによって制作されたもので、延べ10万人の職人が関わった。費用400万円で2年内に作る予定だったが、作るうちに徐々に像は大きくなり、制作期間も延長。結局、10年をかけて費用は数億円にまで膨らんだらしい。像完成の3年後の1963年に、佐藤氏は75歳で亡くなっている。
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裏側の雲中には、48羽の鳥が飛んでおり、台座部には宝石がはめこまれている。京都は貴船の樹齢500年のヒノキの大木で精巧に彫られ、合成樹脂で溶いた岩絵具で彩色されたもの。
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