改修工事を経て、今春にリニューアルオープンした日本民藝館の「改修記念 名品展II 近代工芸の巨匠たち」展へ。(内部は撮影禁止の為、館内の画像はHPより)

宗教哲学者、美術研究家で民芸運動の主唱者でもあった柳宗悦(やなぎむねよし)氏によって創設され、第二次世界大戦以前に開館した、日本でも数少ない美術館の1つである日本民藝館。

本館・新館(右側)と、道を挟んだ向かいの旧柳宗悦氏邸の西館(左側)とに分かれており、西館の開館は限定。
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本館・新館 
本館は、木造2階建瓦葺きの蔵造り風建築で、1階部分の外壁には大谷石を貼り、2階部分は白壁。木造の本館の背後に鉄筋コンクリート造の新館(1983年竣工)が建つが、本館と新館は内部で連絡しており、一体となっている。
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玄関
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吹き抜けからの2階もゆったり。
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陶磁室
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外邦工芸室(朝鮮以外の外邦)
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染色室
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新館 1982年に竣工、邸宅の大広間のあった位置に新築された建物で、今回の改修工事で床材を栃木産の大谷石に、壁紙を静岡産葛布に改装。改修の主な目的は、新館の展示室を柳宗悦氏の意図が反映された旧館に近づけることにあるのだそう。
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西館 栃木県から移築した石屋根の長屋門と、それに付設した母屋からなる。日本民藝館開館1年前の1935年に完成、母屋の設計は旧館と同じく柳宗悦氏による。72歳で亡くなるまで、宗悦氏が生活の拠点とした建物。
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玄関
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柳兼子記念室 宗悦氏の妻である兼子氏(1892-1984)は、日本を代表する声楽家だった。
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食堂 ゲートレッグテーブルと英国ラダーバックチェアーが置かれている。板張りの床から一段上がったところには和室を設けて床の間を配し、和洋折衷の空間としている。
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客間 宗悦氏の母である勝子氏の居室として作られた。宗悦氏の意匠による付書院があり、床左の押入には紅型を想わせる芹沢銈介氏作の型絵染小襖が上下に設えられていた(通常は非公開)。部屋の仕切りには葛布の襖がはめられている。
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書斎
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作品画像はHPより
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場所:日本民藝館
会期:7月6日~9月23日’21

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