ジュリオ・ル・パルク Julio Le Parc 氏の日本初個展「Les Couleurs en Jeu ル・パルクの色  遊びと企て」へ。

まずは、エルメスのビルの側面にある、ル・パルク氏の代表作である「La Longue Marche ロング・ウォーク」の一部が目を引く。
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そして、展覧会のある8/9階に行くエレベーター内がこれまた楽しい。

カラフルなル・パルク氏の世界が広がる。

ル・パルク氏は、1928年アルゼンチン生まれ。58年にフランスに移住し、ピート・モンドリアンやロシア構成主義に大きな影響を受け、幾何学的な抽象画の制作をスタート。黒と白のグラデーションを出発点に、59年より自ら構想した14色のみを用いた作品を展開。色を幾何学的なフォルム、あるいは可変性のメタファーとしてとらえるもので、シリーズごとに色の配列を設定し、回転や反復、分割などのバリエーションを探究しているとのこと。そして驚くことに、92歳となられる現在も精力的に制作をされているのだそう。
ぱっと見て、靉嘔(あいおう、Ay-O)(本名 飯島孝雄氏)の作品を思い出した。靉嘔氏はル・パルク氏より3歳若いだけのほぼ同年代。ル・パルク氏が14色を駆使されるのに対し、靉嘔氏は7色。
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建築家レンゾ・ピアノ氏による建物の窓が彩色されて、まるでステンドグラスのようでとても綺麗。
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モビールが、これまた窓硝子の雰囲気と良い感じにコラボしている。
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「Serie 14-14 Permute シリーズ 14-14 置換」
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「Cloison a lames reflechissantes 128 lames 反射する128枚の刃板による仕切り壁」1966~2005
真正面、左右から見ると全く違い、面白い。
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「モビール」2021 今年の新作。ステンレススチール製の板が風で動いて、周りの窓などを写しつつキラキラゆらゆら。これまた窓とも見事にコラボ。
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徐々に光が動いて、色々なライトの発色を見られる。
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結構はでな音を立てていると思ったら、キネティックアート。電気仕掛けで、クリップが動くことで、ひっぱられたパネルも動いて形を変える。
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ビデオも上映。自然の風景と、このカラフルな幾何学的なオブジェとのコラボも。
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「相反するシークエンス」​(��​�1959-1991)
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「段階的に相反するシークエンス」(1959-1970)
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初期の頃のモノクロ作品もあれば、今年の新作まであり、とても楽しい展覧会だった。

PS 追記(12月’21)外壁のデザインが変えられている。
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場所:銀座メゾンエルメスフォーラム
会期:8月13日~11月30日 
ファサード展示:7月29日~10月中旬予定

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