李禹煥美術館を訪れた後(その様子は<13>で)、三島喜美代氏の作品を見に行った。

三島喜美代「もうひとつの再生 2005ーN」2001-2005
三島氏の作品だけ、あまり人の眼に触れないちょっと外れた所にあるのが非常に残念なのだが、巨大なゴミ箱はさすがに存在感がある。
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2001年頃から、「溶融スラグ」(ゴミを1400℃で焼成して出来たガラス状の粉末)と「廃土」を素材として利用し、環境問題に対するメッセージを取り込みながら作品を制作して来た三島氏。折しもその頃、直島では豊島に不法投棄された廃棄物と汚染土などを無害化処理するための中間処理施設が操業を開始し、そのニュースを新聞で知った三島氏は、直島に興味をもち、直島での作品展示を着想したのだそう。
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ベネッセアートサイト直島が三島氏から作品展示の申し出を受けた当時は、直島町で循環型社会のモデル地域の形成を目指した「エコアイランドなおしまプラン」がスタートした矢先で、作品のもつメッセージ性と直島町の新たな環境への取り組みとの接点を活かすべく、リサイクルなどを行っている島の北部とアート施設のある南のエリアをつなぐこの場所に作品が展示されることになったとのこと。なるほど、だから他の作品とはちょっと違う場所に設置されているのだなと。
今まで見た三島氏の作品は:
他にも、追って記事にするが、アートファクトリー城南島や、天王洲アイルのパブリックアートなどがある。

すぐ側には、周りの景色が映り込んでとても綺麗な池があった。紅葉していれば尚綺麗だったかな。
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地中美術館
前日にも地中美術館を訪れイブニングセッションにも参加したが(その様子は<7>で)、我々のチケットでは予約不要で再訪出来るので、もう一度見たい作品やカフェを目的に行ってみることに。
地中美術館は文字通り地中にあるのだが、斜面を利用した地下にカフェがあり、景色が良い。
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ベネッセミュージアムや、泊まっているベネッセハウスオーバルなどが良く見える。
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外でも食べられるのだが、ちょっと寒かったので、中でいただくことに。
チーズケーキ 660円、苺のケーキ 660円、飲み物としてビール 780円とせとぼん 650円を。
せとぼんなる飲み物は、豊島(香川)のライム、愛媛のみかん、高知のゆず、オレンジ、グレープフルーツ、レモン、直島のローズマリーが入っている。お皿もストローも紙製で、エコなカフェ。
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ベネッセハウスオーバルに戻り、前日は地中美術館のイブニングセッションに参加していたので見損ねた瀬戸内の夕焼けを堪能。
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屋上から見た夕日はなかなか綺麗だった。
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ベネッセハウスパークのテラスレストランに移動して、晩ご飯を。
スパークリングワインやメルローやシラーの赤を。テーブル担当は変わったのだが、前夜に飲んだ種類まで把握されており、重複しない種類のものを勧めてくれた。
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この時期だけある新オリーブの塩漬けと、ブルーチーズとナッツのプチシュー
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高知の鰹には、茄子のピューレ、にんにくのソース、茗荷の酢漬けが付く。
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蟹肉とカリフラワーのクリーム とてもあっさり。
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鳴門金時サツマイモのスープ、泡は焼き芋、横にはサツマイモのチップス。
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真鯛のポワレ これはちょっと火が通り過ぎでしっとり感がないのは残念かと。
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メインのお肉料理は仔羊。仔羊の皮部分も付く。美味しいのだが、前日食べたオリーブ牛が非常に美味しかったので、ついついそれと比較してしまう💦
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プチデセールは、メロンと、オレンジのグラニテを。
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メインのデザートはチョコレートムース。
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プチフールと紅茶やハーブティーを。
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この日の夜は良く晴れていたので、夜空を撮ってみた。山の上なので明かりがあまり来ないかと期待したのだが、瀬戸内は明るかった💦
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直島のシンボルのような草間彌生氏の赤色と黄色かぼちゃ。黄色は台風で流されてしまったが、お菓子のパッケージは健在、と言うことで記念に買ってみた😂
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黄色にはクッキー、赤には作品のカラーである赤と黒の金平糖が入っている。クッキーがこう言ったら失礼だが、お土産物とは思えないほどで、ポルボロンのようで美味しい。
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翌日はチェックアウトして、豊島に移動。その様子は<15>で。