スペインのマジョルカ島生まれのミケル・バルセロ Miquel Barceló Artigues 氏(1957~)の個展へ。巡回展として、昨年春の大阪の国立国際美術館、長崎県美術館、三重県立美術館の後、東京にやって来た。
海と大地、動植物、歴史、宗教、闘牛、肖像といったテーマがメインだが、絵画だけでなく彫刻、陶芸、版画、水彩、パフォーマンスとさまざまな作品を発表しておられる。展示は全部で90点ほどもあり、かつ、1点1点の絵画が、一辺が2~3メートルのものなどとても大きいので迫力。
「午後の最初の一頭」2016 最初は何か良くわからなかったが、白地に小さな黒いものは牛だった。
「マンダラ」2008 蛇行するアフリカの川の風景。凹凸が凄く上の方は角のようになっていた。
1988年に、バルセロ氏が初めてアフリカを旅して、サハラ砂漠を横断してアルジェリアからマリまで行った後、白を突き詰めるようになった。カンヴァス上に米や豆を散らすなど。
鳥獣、魚類、甲殻類などの死骸と、花瓶やどくろがテーブルに置かれている様子。西アフリカの魔除け市(フェティッシュ・マーケット)に並ぶ、まじないや呪術に使われる動物達のミイラに着想を得たとのこと。因みに、そのフェティッシュ・マーケットは西アフリカのトーゴなどで見た(その様子は こちら)
「小波のうねり」2002 絵画の限界を探る意欲をもって制作された。画面が床に向かうようにカンヴァスを滑車で吊り上げ、厚塗りの絵画がつららのように固まっていくようにしたのだそう。
「フェラニチのジョルジョーネ」1984
「細長い図書室」1984.02~1985.03
「海のスープ」1984 スープを描いた連作のうちの1点。
1995年にマリに滞在中、現地のドゴン族にならい、陶作品の制作を始めたのだそう。
「私のために」1994
左:「歩くフラニ族」2000
右:「サンガの市場ーフラニ族の羊飼いに粟のガレットを与えるドゴン族の女性」2000
「内生する1人を含む4人」2019
「COVID のノート」2020 ロックダウン下で制作された。
「パソ・ドブレ」2015 バルセロ氏と振付家でダンサーのジョセフ・ナジ氏によるパフォーマンス。パソ・ドブレとは、スペインの行進曲風舞曲で、闘牛場で演奏されるのだそう。なかなか面白かった。
ミュージアムショップでは、バルセロ氏がインタビューに答えている動画も。
会場:東京オペラシティアートギャラリー
会期:1月13日~3月25日’22

にほんブログ村

にほんブログ村
海と大地、動植物、歴史、宗教、闘牛、肖像といったテーマがメインだが、絵画だけでなく彫刻、陶芸、版画、水彩、パフォーマンスとさまざまな作品を発表しておられる。展示は全部で90点ほどもあり、かつ、1点1点の絵画が、一辺が2~3メートルのものなどとても大きいので迫力。
「母」2011 風景画を描く母親の影響で早くからデッサンを学んだとのこと。
「青い作業着の自画像」1995 これは撮影不可だったので、HPより拝借。顔などとても凹凸がはっきりしていて、3D状態になっており、見る角度によっては異なる表情が見える。
「漂流物」2020 転覆した船の舳先に書いてある船名は、ヴェルレーヌ、ポー、イェイツ、ミショー、ロルカなど、バルセロ氏が愛読する詩人達の名前。
横から見てみると、非常に立体的。
「たくさんの蛸」2020 育ったマジョルカ島で、海に潜っては蛸なども獲っていたとのこと。
「恐れと震え」2018
「イン・メディア・レス」2019
「銛の刺さった雄牛」2016
「午後の最初の一頭」2016 最初は何か良くわからなかったが、白地に小さな黒いものは牛だった。
「マンダラ」2008 蛇行するアフリカの川の風景。凹凸が凄く上の方は角のようになっていた。
1988年に、バルセロ氏が初めてアフリカを旅して、サハラ砂漠を横断してアルジェリアからマリまで行った後、白を突き詰めるようになった。カンヴァス上に米や豆を散らすなど。
「亜鉛の白:弾丸の白」1992 山羊が逆さまに磔に吊され、頭蓋骨が添えられて、後ろ足の付け根には白い蛸がくっついている。
「雉のいるテーブル」1991 鳥獣、魚類、甲殻類などの死骸と、花瓶やどくろがテーブルに置かれている様子。西アフリカの魔除け市(フェティッシュ・マーケット)に並ぶ、まじないや呪術に使われる動物達のミイラに着想を得たとのこと。因みに、そのフェティッシュ・マーケットは西アフリカのトーゴなどで見た(その様子は こちら)
「小波のうねり」2002 絵画の限界を探る意欲をもって制作された。画面が床に向かうようにカンヴァスを滑車で吊り上げ、厚塗りの絵画がつららのように固まっていくようにしたのだそう。
「マッチ棒」2005、「カピロテを被る雄山羊」2006


「フェラニチのジョルジョーネ」1984
「細長い図書室」1984.02~1985.03
「海のスープ」1984 スープを描いた連作のうちの1点。
1995年にマリに滞在中、現地のドゴン族にならい、陶作品の制作を始めたのだそう。
「カサゴの群れ」2020、「私の馬の尻」2007、「青緑の線」1999



「雄山羊の頭 II」1999「地球儀 No.3」1999


「開いた無花果」1999、「赤い花の植木鉢」2012


「画家のペット」1993
「家族の肖像」2014 4つが連なっていて、穴が通っていて反対側が見える。


「ドリー」2013 ビロード地に描かれている。
「私のために」1994
左:「歩くフラニ族」2000
右:「サンガの市場ーフラニ族の羊飼いに粟のガレットを与えるドゴン族の女性」2000
「内生する1人を含む4人」2019
「COVID のノート」2020 ロックダウン下で制作された。
「パソ・ドブレ」2015 バルセロ氏と振付家でダンサーのジョセフ・ナジ氏によるパフォーマンス。パソ・ドブレとは、スペインの行進曲風舞曲で、闘牛場で演奏されるのだそう。なかなか面白かった。
ミュージアムショップでは、バルセロ氏がインタビューに答えている動画も。
会場:東京オペラシティアートギャラリー
会期:1月13日~3月25日’22

にほんブログ村

にほんブログ村
コメント