2012年に開館した現代日本画専門の美術館である郷さくら美術館で開催されている「平松礼二の世界 ー日本美の有り処を訪ねてー」展へ。
この美術館では、昭和以降に生まれた日本画家の作品を中心に約800点を所蔵しているのだそう。
現代の琳派と言われる平松礼二氏。ライフワークとして生まれた「路シリーズ」や「ニューヨークシリーズ」、クロード=モネの睡蓮からインスピレーションを受けた「ジャポニスムシリーズ」など。
「路・野菊讃」 路傍に咲く野菊が一面に。
「路・月あかり」 梅と桃と桜が一度に咲く3つの春の訪れを描いておられる。
「路・夕の夢の中で」
「路・かまくら装秋曲」 鎌倉の紅葉はそれほどではないので、平松氏の願いや思いを込めて実際の景色よりも染めたとのこと。
「花山」
「日本の祈り・花が咲く」 梅の花で富士山が描かれている。
日本画の画材なども展示されていた。
日本画でアメリカを描く横山操画伯に傾倒した平松氏は、横山氏が他界された後にNYへ行って描かれたのだそう。
「NEW YORK - WHITE MOON」 ハドソン川ごしにニュージャージーから見たマンハッタンとのこと。国連のビルがエンパイアステートビルよりも右に見えるので、ニュージャージーのジャージーシティ当たりからかなァと想像していた😂
「NEW YORKにてー1990」未だツインタワーがある。
「NEW YORKーTOWN(II)」 日本画で表現される四季感も曲線も見当たらない、直線風景のNYを。
「NEW YORK - FROM NEW YORK (III)」これはロックフェラービルから見た景色だなァと懐かしく思ったが、日本画のイメージとは異なり、布や紙などが貼られるなどコラージュが施されている。平松氏がおられた当時のNYで、ピカソやブラックのキュービズムに衝撃を受け、コラージュ作品に興味を持たれたのだそう。
「桔梗図」 美濃で見た桔梗とのこと。
「海を渡る」
「紅白梅」
「さくら・ジャポン」
「梅之季」
「東海富士図」 西洋画は絵の具を一色一色あるいは何色も混ぜ合わせて発色するが、日本画は一色を何回も何回も塗り重ねて差異を生み出す。画材は一色でも15通りの粒子の粗さがあり、色は混ざらず混ぜれば濁る為、一色一色を塗り重ねていると。
「早春の暦(ジャポニスム)」
「花と鳥」
「紅白梅・月図」
「春の光・鯉」 牡蠣や蛤の貝殻の内側にある真珠層を粉末状にした白色の顔料である胡粉を、花びらに使ったのだそう。
30年ほど前にオランジュリー美術館でモネの「睡蓮」に触発され、モネがジベルニーに造った庭に何度も訪れ、30年描き続けている「ジャポニズムシリーズ」。
「モネの池・秋冬図」
「花吹雪」
「モネの池 四季彩夢」
「ジヴェルニー藤の宴」 池の上の光の効果を表現する為に金を使用されたのだそう。
「モネの池・夢春秋」
「睡蓮十文字」
「桜花幻想ーモネの池 (I) (II) 」
「モネの池.夏」 夕陽に染まる雲が池の水面に映っている様子。
「モネの池に雲映える(II)」
会場:郷さくら美術館
会期:12月4日'21~2月27日'22

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コメント
コメント一覧 (2)
我が家の梅 結構長持ちしています
NYの風景・・・確かに直線的なイメージが強いです
な~が nagacumatz
が
しました