エルメスシアター「軽やかさの工房 LA FABRIQUE DE LA LEGERETE」なるものが、東京ミッドタウンホールで期間限定で開催されていた。
実質わずか9日間、1日4公演なのだが、東京ミッドタウンの壁や柱などには大々的にラッピングが。
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ベルギー出身で映画監督や演出家であるジャコ・ヴァン・ドルマル Jaco Van Dormael 氏、振付家のミシェル・アンヌ・ドゥ・メイ Michele Anne De Mey 氏、セットデザインのシルヴィー・オリヴェ Sylvie Olive 氏、作家のトーマス・グンズィグ Thomas Gunzig 氏、ダンスカンパニー・アストラガルによるパフォーマンスで、天を駆けるペガサスと6頭の子馬達を描いた6幕の物語からなる。世界に先駆け、日本が初演となるパフォーマンスとのこと。
シアターと言うから、ずっと同じ席に座り、映像を見るのだと思っていたところ、6カ所にセットされた場所を観客が順次移動しながら鑑賞するしくみ。
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SCENE I 反転した世界
ミニチュアモデルの山頂に暮らす牧場の動物達の人形が置かれていて、それを映すカメラと、上にはその映像のスクリーンが配置されている。
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タイトルのように、カメラとミニチュアが大きなハンドルで360度回転すると、置かれた動物達が倒れたり落ちたり。しかし、カメラも一緒に回転しているので、ミニチュアを映し出す映像は全く回転せずに動物達だけが勝手に倒れたりしているように見える。
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SCENE II 渡り手袋の飛翔

ミニチュアの奥では、光る手袋をはめたパフォーマーの方々が、鳥をイメージし、最後には子馬がペガサスとなって飛んでいく。その様子を同様にカメラが撮っていて、その映像が上に流れる。
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SCENE III サーカス
指人形による仔馬が、円形ステージのサーカスで演技をしている。
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SCENE IV だまし絵
馬(実際には馬のかぶり物をしたパフォーマー)が、額縁の中のバッグやコーヒーなどを取る。
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SCENE V 四つの鞄のオペラ
エルメスのケリーバッグ達によるオペラ。うっすら見える黒子になった人達がケリーを動かしていて、それを撮っているのだが、映し出されるスクリーンでは、まるで鞄が勝手に動いているみたい。
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SCENE VI 無重力
右奥のミニチュアの街が手前の平な舞台に映し出され、そこにパフォーマが寝っ転がって演技をし、それを上から撮って、正面のスクリーンに映し出している。寝っ転がっている恋人達があたかも歩いているようだったりして面白いパフォーマンスだった。
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全ての舞台裏を見せる感じで面白かった。これだけ大々的な公演だが、全て無料。さすが太っ腹エルメスと言ったところか。
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会場:東京ミッドタウンホール
会期:6月12日~21日’22

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