6月10・11日と、駒場Ⅱリサーチキャンパスにある東京大学生産技術研究所と先端技術研究所のオープンキャンパスが行われた。
原広司氏や内田祥三氏、岸田日出刀氏、遠藤克彦氏の設計した建物を見るのを目的に行ったのだが、
新しく出来たS棟では面白い研究発表をされていたので覗いてみた。
山中研究室プロトタイプ展2022 S展
「Rotebrate」
走行表現を目的とした人工物は、四肢の動きに焦点を当て、脚先の動きによって生物らしい走りを表して来たが、実際の脊椎動物の走り、脚部のみならずそれを支える胴体も大きくうねりながら上下に動いている。背骨をバネのように屈曲させ、その反動を走行に活用させるため。
走行に不可欠であるはずの脚部の代わりに背骨の動きによって走行を表現しており、一本の螺旋形のシャフトを回転させることで、背骨の動きを可視化している。
「elastorso」
摺動歯列機構を活用したロボットとのことだが、変形する動く彫刻。
「Airless Balloon」
動物の呼吸の動きから着想を得て、滑らかに体積が変化する様子を表現している。球体のような曲面は、螺旋から構成され、伸ばしたり捻ったりすることで、膨らんだりくびれたりと形状が変化する。触ってみて良いと係の人から言われたので触ってみると、いきなり動き出して形が変わるので面白い。
3Dプリント技術での評価用の義足。重量や重心の走行への影響を段階的に比較検証する評価用の義足。真鍮製のおもりは20グラムと40グラムがあり、ソケットの8カ所に取り付け可能なのだそう。
「MEBUKU」
生物らしさがデザインに取り入れられるのは仕組みやビジュアルや動きのような目で見える要素が殆ど。個性や生長変化のような曖昧な生物らしさを追求するために、高吸水性樹脂からオリジナル素材を制作して生物らしいデザインについて研究したのだそう。
川添研究室
四国村ミウゼアムのエントランス棟である「おやねさん」を設計された。我々が四国村ミウゼアムを訪れた時には未だ建築中だったので未見なのは残念無念💦
窓などから自然を眺めることが出来なくても、自然を模したものなどで同じような効果が得られるかを調査。自然なしの中立的な部屋、自然を模したもの、本物の自然、自然物のシルエットの4つの景色で計測。唯一θ派(シータ派)が大きく上昇したのが本物の自然だったと。そしてその結果は、建築に関する専門的な知識の有無に関係がなかったと。
ただ、建築の勉強をした人とそうでない人で、それぞれの感じ方が異なったり、無意識下か意識下かで感じ方が違ったりするのだとか。
生い立ちなど後天的なものでも影響されるようで、性別や文化や言語や年齢でも違うのでは?と思ったりして。
渋谷や新宿西口や三軒茶屋での夜のライトの点き具合による心理への影響なども研究されている。
ピンボケしているが、模型は川添先生のもの。
原広司氏や内田祥三氏、岸田日出刀氏、遠藤克彦氏の設計した建物を見るのを目的に行ったのだが、
山中研究室プロトタイプ展2022 S展
エンジニアリングとアートの接点としてのデザインを主軸とされている、インダストリアルデザイナーの山中俊治氏の東京大学生産技術研究所内にある山中研究室による「S展」
「S」という文字の持つ形から、水の流れや生き物の体がもつ曲線、緩やかにカーブする道路、車のボディラインなど、さまざまなものを連想する。「S」は、多くの自然物や人工物の中で役割を果たし、美しさを生んでおり、合理性を語り、感性に訴えるとし、「自然物と人工物の間」「合理性と感性の間」におけるデザインに取り組んでおられるとのこと。「Rotebrate」
走行表現を目的とした人工物は、四肢の動きに焦点を当て、脚先の動きによって生物らしい走りを表して来たが、実際の脊椎動物の走り、脚部のみならずそれを支える胴体も大きくうねりながら上下に動いている。背骨をバネのように屈曲させ、その反動を走行に活用させるため。
走行に不可欠であるはずの脚部の代わりに背骨の動きによって走行を表現しており、一本の螺旋形のシャフトを回転させることで、背骨の動きを可視化している。
「elastorso」
摺動歯列機構を活用したロボットとのことだが、変形する動く彫刻。
「Airless Balloon」
動物の呼吸の動きから着想を得て、滑らかに体積が変化する様子を表現している。球体のような曲面は、螺旋から構成され、伸ばしたり捻ったりすることで、膨らんだりくびれたりと形状が変化する。触ってみて良いと係の人から言われたので触ってみると、いきなり動き出して形が変わるので面白い。
3Dプリント技術での評価用の義足。重量や重心の走行への影響を段階的に比較検証する評価用の義足。真鍮製のおもりは20グラムと40グラムがあり、ソケットの8カ所に取り付け可能なのだそう。
「MEBUKU」
生物らしさがデザインに取り入れられるのは仕組みやビジュアルや動きのような目で見える要素が殆ど。個性や生長変化のような曖昧な生物らしさを追求するために、高吸水性樹脂からオリジナル素材を制作して生物らしいデザインについて研究したのだそう。
川添研究室
四国村ミウゼアムのエントランス棟である「おやねさん」を設計された。我々が四国村ミウゼアムを訪れた時には未だ建築中だったので未見なのは残念無念💦
窓などから自然を眺めることが出来なくても、自然を模したものなどで同じような効果が得られるかを調査。自然なしの中立的な部屋、自然を模したもの、本物の自然、自然物のシルエットの4つの景色で計測。唯一θ派(シータ派)が大きく上昇したのが本物の自然だったと。そしてその結果は、建築に関する専門的な知識の有無に関係がなかったと。
ただ、建築の勉強をした人とそうでない人で、それぞれの感じ方が異なったり、無意識下か意識下かで感じ方が違ったりするのだとか。
生い立ちなど後天的なものでも影響されるようで、性別や文化や言語や年齢でも違うのでは?と思ったりして。
渋谷や新宿西口や三軒茶屋での夜のライトの点き具合による心理への影響なども研究されている。
ピンボケしているが、模型は川添先生のもの。
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