迎賓館赤坂離宮は、行事がない時は見学可能とのことなので、行ってみることに。

明治天皇が、西洋文化を取り入れ学びたいと。有栖川宮が半年間10カ国を訪れて各宮殿を視察し、片山東熊氏と共に、ジョサイヤ・コンドル氏に学ぶ。明治15年にサンクトペテルブルグに到着し、冬の宮殿(現在のエルミタージュ)で宿泊。アレクサンドル3世がペテルゴフ宮殿(迎賓館)で出迎え、当時、世界で一番財のあったロシア皇室が最高のもてなしを行った。帰国後、明治天皇に報告し、赤坂離宮に謁見所を造ることを決める。ヨーロッパの宮殿風に、サンクトペルグやエルミタージュの写真をロシアから取り寄せた。謁見所を木造にするか石造にするかは、石造のヨーロッパ風に決定。そして、皇太子の為に東宮御所を造ることにも。明治42年(1909年)建設。日本における唯一のネオバロック様式の西洋風宮殿建築。東京ドーム10個分に相当する40万㎡の土地があり、その4分の1が迎賓館となっている。
前庭からの中門。クロマツが昭和の大改修時に新たに植えられた。
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国宝の前庭にある東西衛舎 今は使われていないが、衛士の詰め所だったところ。東西にある。
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国宝の本館 
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ヴェルサイユ宮殿の前庭に倣って、花崗岩(ピンコロ石)約25万個が敷地められている。
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中央の屋根の上には、青銅製の阿吽の甲冑が!
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金の★を散りばめた天球儀と黄色の霊鳥が4羽いる。
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菊のご紋と、葵のご紋がある。正面入口の扉。
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本館の後ろ側は、主庭。
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国宝の噴水 建設当初からある噴水。彫刻の石組みに上に青銅製の水盤を置いた構造。亀、シャチ、鷲の上半身とライオンの下半身の青銅製のグリフォンが四方に。噴水の位置を本館よりも低く設計されているので、列柱が並ぶ南側の建物と良くマッチするように計算されている。
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噴水の奥には、赤坂御所(東宮御所)や三笠宮東邸、秋篠宮御仮寓所などがあり、その先には六本木ヒルズなどの高層ビルが見える。
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記念植樹もあり、これは平成3年(1991年)旧ソ連のゴルバチョフ大統領によって植樹されたフユボダイジュ。ちょうど満開に咲いていた。
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右側の樹は、昭和50年(1975年)イギリスのエリザベス女王が植樹したイングリッシュオーク。下の方は未だ葉があるが上の方は幹だけに💦
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本館、そして和風別館それぞれを見学したのだが、画像が多いので別記事に。


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