エカテリーナ・ムロムツェワ Ekaterina Muromtseva 氏の「Breaking History」展。2つのシリーズがある。
「Women in Black」
ロシアで、ウクライナへの侵攻に反対する為に、喪に服したような黒い服を着て白い花を手にした女性達による静かな抗議活動に捧げられた作品シリーズ。現在、ロシアでは今の状況を議論する際に「戦争」と言う言葉を使うことが禁止されている為、デモ参加者は「戦争」の代わりに*(アスタリスク)や他のスローガンで隠すなどして訴えていたのだそう。
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「Take Lee Down」シリーズは、昨年、米国バージニア州リッチモンドで、南軍の将軍ロバート・E・リーの記念碑が解体される過程を描いている。黒人奴隷制度の存続を掲げる南部連合の首都だったリッチモンド中心部に約130年間設置されていて、「奴隷制や黒人差別の象徴」という批判を受けた為なのだが、似たようなことが30年前のロシアや東欧でもあったとエカテリーナ・ムロムツェワ氏が書いておられる。
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なかなかパワフルで、見応えがあった。越後妻有で開催中の「大地の芸術祭」にも出品されておられるのだが、あいにく我々が再度行く予定をしている日以前に彼女の出品の会期は終了してしまうとのこと。残念!

会場:アートフロントギャラリー
会期:8月5日~8月28日’22

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