振付家マシュー・ボーン Matthew Bourne による新解釈の「白鳥の湖」を観に行った。

2002年にマシュー・ボーンによって設立されたコンテンポラリーダンスを専門とする英国のダンスカンパニー New Adventures によるもので、この日の白鳥・ストレンジャー二役は、英国ロイヤル・バレエ団のプリンシパルであるマシュー・ボールが演じる。
スワン・ストレンジャー: Matthew Ball
王子: Dominic North
王女: Nicole Kabera
ガールフレンド: Carrie Willis なかなかコミカル
執事: Max Westwell 彼は Will Bozier と共にスワンを3人で演じており、この日は執事役。

男性が白鳥を演じるとなると連想するトロカデロ・デ・モンテカルロ的なコメディタッチのものに似ている?とも思ったのだが、全く異なる。1995年に初演され、今回のものは新演出版。
男性の群舞は非常に見応えがある。ステップを踏んで音を出すのも面白い。
4羽の白鳥も度を外さない程度のコミカルさがある。
オーケストラではない音楽だったのだが、結構早いテンポなのには驚いた。普通に女性が従来の振り付けをしていては無理なぐらいの早さかと。
白鳥と言えば、ニーナ・アナニアシヴィリの背中や肩甲骨の柔らかさによる白鳥の表現が好きだったのだが(その様子は こちら や こちら や こちら)、全く違うりりしい背中だった。男性が演じるとこうもセクシーで妖艶で幽玄な世界観があるのかと。なかなか良かった。
入り口には、キャスト達のサイン入りのボードが飾ってあった。
コメント