大山エンリコイサム Enrico Isamu Oyama 氏の「Altered Dimension」展を。
会場は、大山エンリコイサム氏が卒業した慶應義塾大学の新しい大学ミュージアムである KeMCo(Keio Museum Commons)慶応ミュージアム・コモンズ。昨年4月にオープン。
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建物は三菱地所さんによる設計。まず入口がわからない。自動扉両面が全面鏡になっていて、他のガラス張りの所が入口かと思ってしまった💦
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一階の階段奥。
「Altered Dimension」のためのヴィジュアルメモ / エスカレーター
それぞれ上下に動くエスカレーターを大山氏が撮影。光の当たり具合が変わってただ単なるエスカレーターなのだが、面白い。
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2階 オープン・デポとして、収蔵庫を公開している。
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「Altered Dimension」のためのヴィジュアルメモ / 階段​
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「FFIGURATI #428」
大山エンリコイサム氏と言えば、このQTS(クイックターンストラクチャー)かと思うのだが、この作品はインクジェット印刷した粘着性ビニールが立体的に盛り上がっている。窓の裏側からも同様に模様が見えるようになっているとのこと。因みに、作品名となっている「FFIGURATI」はイタリア語(大山エンリコイサム氏のご両親はイタリア人と日本人)の驚きを示す「FIGURATI」に、グラフィティー「GRAFFITI」のスペルを合わせて作った造語。白とシルバーの組み合わせは今回が初めてらしい。
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2階から3階へ。
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「Altered Dimension」ノタメノヴィジュアルメモ / 点字ブロック
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3階 展示室が二部屋。「アンストレッチド・キャンバス」と言う作品シリーズは、文字通りパネルなどに固定されていないカンヴァスと言うこと。
「FFIGURATI #431 ~ #436」 カンヴァスに、エアロゾルと墨で描かれている。
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平面的なようでいて、中央に素材のカンヴァスを巻いていた筒を配してそこからカンヴァスを折りこんでいるので、伸ばすともっと横に長い作品となり、やや見えない部分も出て来ると。小さな丸い模様は梱包材(通称プチプチ😂)を使っておられる。ガラス越しの作品が2点あり、それはまるで屏風画のよう。直接見られるものは本を開いているようなイメージだった。
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「FFIGURATI #444」 エレベーター横にある立体物は天上からテグスで吊られていて、わずかな風でもゆらゆら回転する。映り込む影も異なる。展覧会設営開始後に思いつかれて披露された作品。
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「FFIGURATI #437~#443」 
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奥の作品にだけ青い光が当てられている。
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90センチ×70センチのポリプロピレンシートから、QTSをレーザーカッターで切り出し、残った部分も全て合わせて作品としており、いずれも同じストラクチャーを切り出しているのだが、アルミパイプと一カ所だけのネジを利用して、色々に捻るなどすることで個々に形が異なる作品群で、見る角度によっても全く異なり、それぞれが作る影も面白い。
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テラスもある。
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8階
「FFIGURATI #314」
可変スタジオになっていて、このカーテンの奥は暗幕を敷いて撮影も可能なスペースとのこと。ポリエステルオーガンジーに転写されているのだが、重なる部分では4重になり、風でゆらいで面白い。柱にも描かれている。
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学生さん達が作業をされていて、いただいたパンフレットも作成されていた。
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今まで見た大山エンリコイサム氏の作品は:
未だアップしていないが、メガネ店のJINS とのコラボも。

会場:KeMCo (KEIO MUSEUM COMMONS) 慶應義塾大学
会期:10月17日~12月16日’22

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