髙畠依子氏の個展「CAVE」
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髙畠氏は、2019年にラスコーや先史時代の洞窟壁画を見学し、人類史上初の絵画が描かれた洞窟空間や鍾乳洞にインスピレーションを受けたとのこと。二酸化炭素を吸収しながら徐々に石灰岩へと戻り固まっていく漆喰を絵具とし、ニードルパンチ、カッティング、縮絨、玉結び、しわ加工を施した麻布に繰り返し浸し、重力によって粒子が徐々に堆積していく制作手法をあみ出したのだそう。
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手前に突起する作品としては、画面が床に向かうようにカンヴァスを滑車で吊り上げ、厚塗りの絵画がつららのように固まっていくように制作されたミケル・バルセロ氏の作品を思い出した:

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高松塚古墳を訪れた際には、古墳に海水が流入した際の水の跡や岩石に含まれる金属が酸化して生まれた色彩に気づきを得て、金属系天然顔料の黄土、ベンガラ、緑青を用いて、繰り返しカンヴァスを液体に深く沈めて色彩の層を作り出したのだそう。​
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以前に見た髙畠依子氏の作品は:

会場:シュウゴアーツ
会期:11月19日~12月24日’22

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