昨年、創立150年を迎えた東京国立博物館では、所有する国宝を一同に公開する「東京国立博物館のすべて展」が開催されたが、見たいと思っていた長谷川等伯の「松林図屛風」は会期が異なり、見ることが出来なかったので、新年の特別企画展へ。昨年の展覧館の様子は:
総合文化展として、コレクションを色々なテーマで展示されていた。
特別企画展「大安寺の仏像」1月2日~3月19日と、創立150年記念特集の6つのテーマに分かれてそれぞれ会期の異なる展示となっており、「松林図屛風」は1月2日~15日までの短期間だったので、慌てて行くことに。
国宝 長谷川等伯「松林図屛風」安土桃山時代 文禄2~4年(1593~95年)頃
中国由来の水墨画で描かれているにもかかわらず、日本の景色を感じられる。日本水墨画の最高傑作。 樹木ではなく霧や空気を見せたいと言う説や、実は習作だったと言う説まで。石川生まれの等伯が新風を起こし、京都の狩野派 vs 等伯と言う構図となっていく。
伊藤若冲「玄圃瑤華」江戸時代明和5年(1768年)
全48図の作品。正面彫りした版木の上に濡らした紙を貼り、紙の上から墨をほどこすと、彫って凹んだ部分が白く残る拓版画の技法で制作。若冲自身が版を彫り、版木を管理していたとのこと。
「春日鹿曼荼羅図」 室町時代16世紀
春日大社は武甕槌命(たけみかづちのみこと)が鹿に乗って春日の地に降り立ったことから。鞍にある榊や日輪で神々を表している。
あまりにも多数の展示品があるので、重要文化財に特化して見ていくことに。
重要文化財「金銅鉢」奈良時代8世紀
重要文化財「仏眼曼荼羅図」鎌倉時代13世紀
重要文化財「不動明王像」平安時代12世紀 不動明王なのに顔が怖くないのは、平安末期の特徴。
重要文化財「銅梅竹透釣燈籠」 室町時代天文19年(1550年)
重要文化財「金銅華瓶」鎌倉時代 徳治2年(1307年)
重要文化財「無料義経」 平安時代12世紀 法華経を書写したもの。
重要文化財「四季山水図屏風」 伝周文筆 室町時代15世紀
重要文化財「紺糸威南蛮胴具足」安土桃山時代16世紀 西洋の甲冑がモデルで、甲は西欧製。ヤクの毛も使われている。
重要文化財「黒韋肩裾取威腹巻」 室町時代15世紀 室町時代の上級武士のもの。
重要文化財「竹梅図屏風」尾形光琳 江戸時代18世紀
特別企画展「大安寺の仏像」
重要文化財 四天王立像のうち 奈良時代8世紀
重要文化財「不空羂索観音菩薩立像」 奈良時代8世紀
根付に特化した展示もあった。(重要文化財ではないが)根付とは、印籠などの提げ物と紐で結ばれ、落ちないように帯に留める役割のもの。とても精緻。
重要文化財「浜松図真形釜」室町時代15世紀
重要文化財「刀」長船光忠 鎌倉時代13世紀
重要文化財「自然釉大壺」 平安時代12世紀 常滑窯のもので、平安時代に猿投窯の影響を受けて始まったとのこと。
重要文化財「黄釉牡丹唐草文広口壺」鎌倉時代14世紀 瀬戸で中国の龍泉窯青磁を写したもの。
重要文化財「一重口水指 銘 柴庵」 安土桃山~江戸時代 16~17世紀 信楽
重要文化財「鼠志野鶺鴒文鉢」安土桃山~江戸時代 16~17世紀 美濃
泥漿(でいしょう)が偶然かからなかった部分を岩に見立て、一羽の鶺鴒(せきれい)がとまる様子を表している。
重要文化財「色絵飛鳳文隅切膳」 奥田頴川作 江戸時代18~19世紀
重要文化財「色絵牡丹図水指」仁清 江戸時代17世紀
重要文化財「色絵飛鳳文輪花大皿」江戸時代17世紀 伊万里 国内需要の大名家用に焼かれたもの。
重要文化財「能面 邯鄲男」安土桃山~江戸時代 16~17世紀
重要文化財「能面 怪士」江戸時代17世紀
「東海道五十三次絵巻」巻1
重要文化財ではないのだが、横山大観、下村観山、今村紫紅、小杉未醒の4人が大正4年(1915年)に描いたもの。
平成館(通常展示とあまり変わらず)にも足を運んでうろうろしていたら、あっという間に閉館時間に。本館のライトアップが綺麗だった。

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国宝 長谷川等伯「松林図屛風」安土桃山時代 文禄2~4年(1593~95年)頃
中国由来の水墨画で描かれているにもかかわらず、日本の景色を感じられる。日本水墨画の最高傑作。 樹木ではなく霧や空気を見せたいと言う説や、実は習作だったと言う説まで。石川生まれの等伯が新風を起こし、京都の狩野派 vs 等伯と言う構図となっていく。
伊藤若冲「玄圃瑤華」江戸時代明和5年(1768年)
全48図の作品。正面彫りした版木の上に濡らした紙を貼り、紙の上から墨をほどこすと、彫って凹んだ部分が白く残る拓版画の技法で制作。若冲自身が版を彫り、版木を管理していたとのこと。




「春日鹿曼荼羅図」 室町時代16世紀
春日大社は武甕槌命(たけみかづちのみこと)が鹿に乗って春日の地に降り立ったことから。鞍にある榊や日輪で神々を表している。
あまりにも多数の展示品があるので、重要文化財に特化して見ていくことに。
重要文化財「金銅鉢」奈良時代8世紀
重要文化財「仏眼曼荼羅図」鎌倉時代13世紀
重要文化財「不動明王像」平安時代12世紀 不動明王なのに顔が怖くないのは、平安末期の特徴。
重要文化財「銅梅竹透釣燈籠」 室町時代天文19年(1550年)
重要文化財「金銅華瓶」鎌倉時代 徳治2年(1307年)
重要文化財「無料義経」 平安時代12世紀 法華経を書写したもの。
重要文化財「四季山水図屏風」 伝周文筆 室町時代15世紀
重要文化財「紺糸威南蛮胴具足」安土桃山時代16世紀 西洋の甲冑がモデルで、甲は西欧製。ヤクの毛も使われている。
重要文化財「黒韋肩裾取威腹巻」 室町時代15世紀 室町時代の上級武士のもの。
重要文化財「竹梅図屏風」尾形光琳 江戸時代18世紀
特別企画展「大安寺の仏像」
重要文化財 四天王立像のうち 奈良時代8世紀




重要文化財「楊柳観音菩薩立像」奈良時代8世紀、重要文化財「聖観音菩薩立像」奈良時代8世紀


重要文化財「不空羂索観音菩薩立像」 奈良時代8世紀
根付に特化した展示もあった。(重要文化財ではないが)根付とは、印籠などの提げ物と紐で結ばれ、落ちないように帯に留める役割のもの。とても精緻。
重要文化財「浜松図真形釜」室町時代15世紀
重要文化財「刀」長船光忠 鎌倉時代13世紀
重要文化財「自然釉大壺」 平安時代12世紀 常滑窯のもので、平安時代に猿投窯の影響を受けて始まったとのこと。
重要文化財「黄釉牡丹唐草文広口壺」鎌倉時代14世紀 瀬戸で中国の龍泉窯青磁を写したもの。
重要文化財「一重口水指 銘 柴庵」 安土桃山~江戸時代 16~17世紀 信楽
重要文化財「鼠志野鶺鴒文鉢」安土桃山~江戸時代 16~17世紀 美濃
泥漿(でいしょう)が偶然かからなかった部分を岩に見立て、一羽の鶺鴒(せきれい)がとまる様子を表している。
重要文化財「色絵飛鳳文隅切膳」 奥田頴川作 江戸時代18~19世紀
重要文化財「色絵牡丹図水指」仁清 江戸時代17世紀
重要文化財「色絵飛鳳文輪花大皿」江戸時代17世紀 伊万里 国内需要の大名家用に焼かれたもの。
重要文化財「能面 邯鄲男」安土桃山~江戸時代 16~17世紀
重要文化財「能面 怪士」江戸時代17世紀
「東海道五十三次絵巻」巻1
重要文化財ではないのだが、横山大観、下村観山、今村紫紅、小杉未醒の4人が大正4年(1915年)に描いたもの。
平成館(通常展示とあまり変わらず)にも足を運んでうろうろしていたら、あっという間に閉館時間に。本館のライトアップが綺麗だった。

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