森村泰昌氏発案の「アート・シマツ」プロジェクト。
展覧会が終わった後、廃棄されるチラシや展示台を見て勿体ないと思われたのがきっかけ。2022年春に京都市京セラ美術館で開催された森村泰昌氏の個展では、高さ5メートルの特注のカーテンで会場が仕切られていた。そのカーテンの総量は、面積にして約2500平米、畳にして約1370枚。その膨大な量のカーテンを再利用して「アート・シマツ」すると言うもの。
京都市京セラ美術館で開催された会場の雰囲気を味わうべく、約30点のポートレイト作品が展示されている。
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「アート・シマツ」は「始末の極意」という落語から着想を得て生まれた言葉だそうで、実際にこの会場で落語会が2度開かれることにもなっているのだそう。
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森村泰昌氏は、「自画像的作品」をテーマに作品を一貫して制作されているアーティスト。まるでホンモノのように風貌もすっかりなりきっておられる。
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全11組の作家さんが協力している。
熊川哲也氏の K-BALLET では、宙に浮かぶダンサーがカーテンをまとう演出だったとのこと。また、お笑い芸人のナイツさんは、カーテンをスーツに仕立てて。ただ、生地は遮光性があって結構分厚いものなので、重かったり暑かったりしないのかなァと思ってみたりした。
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コスチューム・アーティストのひびのこづえ氏は、バッグなどに。
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実際に、生地を使ったグッズが販売され、オンラインでカットした生地の販売などもしておられる。生地の使い道のアンケート結果も発表されていたが、やはりカーテンが1位。
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以前に見た森村泰昌氏の作品は:

会場:ほぼ日曜日 渋谷PARCO
会期:3月17日~4月16日’23

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