1933年竣工の吉田鐵郎氏設計による東京中央郵便局を保存し、増築して商業施設へとリノベーションし、2012年に完成。
38階建ての高層ビル「JPタワー」は、地下1階から地上6階までが商業施設の「KITTE」。KITTEのある地上6階までの部分は、その旧東京中央郵便局の局舎の一部が保存・再生されて外観として残されている。
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吉田鐵郎氏は、特殊な形状の敷地に対応すべく、八角形の断面の柱を多用しており、現在は1階の石板タイルの上に、その八角系の柱があった部分が示されている。隈氏はその真上にあるガラス天井から、ボールチェーンが八角形状に垂れ下がり、「光の柱」として往時のつくりを思わせるようなにデザインとしているとのこと。
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細い線のパターンをガラスにプリントした手摺等を用いて、モダニズムに対し、線の繊細さを追加したのだとか。
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各フロアは、1階は北海道旭川市のサクラ材を、2階は愛知県西三河地方の三州瓦を、6階は福岡県久留米市のなら材をと言った具合に、各地から集めた素材を使っている。
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テラスは広々として開放感があり、東京駅なども一望できて良い。
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今まで見た隈研吾氏の建物が多数あるので、そのリストは こちら