昨年春から大規模改修工事の為に閉館している東京都江戸東京博物館による、展覧会。
昨秋に開催された国際交流展「隅田川-江戸時代の都市風景」をコンパクトにしたものとのこと。
江戸の人々にとって輸送の大動脈であり、名所としても親しまれてきた隅田川を題材に、歌川広重や歌川豊国などの浮世絵を見ることが出来る。

富士山の手前の小高い部分が江戸城、手前を流れるのは隅田川。江戸時代は、江戸城を中心として狭いエリアだったんだなァと。
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陰からくり絵なる巻物。一部分をくり抜いて薄い和紙を貼り、後ろ側から光を当てて薄い和紙の部分から明かりが漏れる夜景のようにして、見世物小屋などで見せた絵巻。裏側には67枚もの場所の名前が貼ってあった為、絵巻物をくるくる巻きながら、紙芝居のように名所を読み上げていたのだそう。
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歌川広重 名所江戸百景「真崎辺より水神の森内川関屋の郷を見る図」安政4年(1857年)
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歌川広重 名所江戸百景「浅草側首尾の松御厩河岸の渡し」安政3年(1856年)
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歌川広重(初代・2代)「絵本江戸土産」嘉永3年~慶応3年(1850~67)
江戸市中や近郊の名所・名店・名物などが描かれ解説も添えられたガイドブック。初編から7編は初代広重が、8~10編は2代目が手掛け、松亭金水が解説し、隅田川に当時かかっていた5つの橋が紹介されている。
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葛飾北斎「絵本隅田川両岸一覧」19世紀初頭
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四季に基ずく隅田川界隈の絵画が並ぶ。

隅田川東岸花見図
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歌川国芳「隅田川花見」弘化~嘉永(1844~53)頃
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歌川国貞(3代豊国)「向ふ嶌乃夜桜」万延元年(1860)当時、上野では夜桜見物が禁止されていた為、向島の墨田川堤の夜桜が名所だった。
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両国川遊図屏風 18世紀末~19世紀初頃 舟舞台で若衆踊りが行われ、見物する屋形船や飲食を提供する舟が描かれいるが、鯛や蛸なども描かれている。�​�
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橋本貞秀「東都両国ばし夏景色」安政6年(1859)
両国橋は、花火を見る人達であふれかえっているのは、今も同じかな😂
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歌川国虎「江戸両国橋夕涼大花火之図」文化~天保(1804~1843)頃 
当時から屋台が多数出ていたのがわかる。水売り、飴売り、西瓜売りなど。
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歌川広重(2代)「隅田川八景 待乳山秋月」
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歌川広重「東都名所年中行事 八月 向じま花屋敷秋の花ぞの」安政元年(1854) 右手前にある徳利などは、隅田川周辺の土を使った焼物の「隅田川焼」で、お土産として売られていたのだそう。
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歌川広重「江戸名所四季の眺 隅田川雪中の図」弘化元年~寛永6年(1844~53)頃
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歌川国政(5代)「新規造掛永代橋往来繁華佃海沖遠望之図」明治8年(1875)
時代がくだって明治になると、永代橋は西洋型の橋に架け替えられ、河口には蒸気船らしき船も。
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小林幾英「東京名所吾妻橋向嶌真景」明治21年(1888)
隅田川で最初に掛けられた鉄橋の吾妻橋が描かれている。
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会場:日比谷図書文化館ミュージアム
会期:7月7日~8月6日’23

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