以前に見た古代オリエントのエリアは、ミイラなど常設は変わっていなかったが、少し展示が変わっていた。以前の様子は:

女性礼拝者像 イラク シュメール初期王朝時代 紀元前2500年頃 
初期王朝時代(紀元前2900~2350年頃)のメソポタミアの都市では、神々を中心とした生活だった。神殿に入ることを許されなかった上流階級の人物が、自分の代わりとして神殿に安置したもの。羊毛の房をつないで作ったカウナケスと言う服を着ている。
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王の定礎釘 イラク ウル第三王朝時代 紀元前2050~1950年頃 
建築用のレンガを入れた籠を運ぶ王を表している。土地の霊を鎮め、神殿や宮殿が丈夫で施工主にも福が来ることを願う為に、神殿建立時に埋納した。この儀礼は、日本でも行われる「定礎式」の起源と言われているのだそう!
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地母神像 北シリア 紀元前2000年 
アナトリアの南、エジプトの北、メソポタミアの西、ギリシャの東に位置するシリアは、「オリエント文明の十字路」とも呼ばれているが、他のオリエント各地の豊満な女性像と異なり、痩身。乳房を両手で捧げ持つような仕草は、豊穣のシンボル、あるいは祈りのポーズと考えられているとのこと。
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横たわる女人像 伝 トルコ西南部ハジラール出土 新石器時代 ハジラール第6期 紀元前5600年頃 
コレクションの中でも最も古い。
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抽象図形型偶像 トルコ 西南アナトリア 紀元前2700年~2300年頃 
女性の身体を極端に抽象化した偶像。アナトリア南西部の初期青銅器時代II期に典型的なもの。出土地の地名に因んでクスラ型と呼ばれる。墓用品や聖域の供物として使われたと考えられている。
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女性像 ギリシア 初期キクラデスII期 紀元前2800年~2300年頃 
南エーゲ海のキクラデス諸島で栄えたキクラデス文明下で作られた。元々は顔料で髪や目や口などが表されていたが、抽象的で様式化されている。キクラデスの彫像は、モディリアーニやムアなど、後世のアーティストに影響を与えたのだそう。
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女性像 ギリシア 初期キクラデスII期 紀元前2800年~2300年頃 
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ヴァイオリン型偶像 ギリシア 初期キクラデスI期 紀元前3200年~2700年頃 
女性の身体を図式化したもので、両手を胸の下に置いて腰を下ろした姿。
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彩色木棺 中部エジプト 末期王朝時代 第30王朝 プトレマイオス朝時代初期(前4世紀頃)
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会場:松岡美術館
会期:2月21日’23~2月11日’24

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