帝国劇場の中には、色々なアート作品がある。

猪熊弦一郎「律動」
日本のお祭りと舞台を表現した七色のステンドグラス。一面が、高さ2.5メートル、幅6.6メートルで、それが 6面ある。「日本の伝統的な華やかさを、近代的な感覚で演出してみたい。日本のお祭りの色彩とリズムを表現したい。」と、建物を設計した谷口吉郎氏が言ったことから、友人でもあった猪熊氏はステンドグラスとした。
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猪熊弦一郎「熨斗」
吹き抜けのロビーの正面階段中段にある「水引」をかたどった金色の照明装飾。表面には、特殊加工を施した黄銅板が貼られているが、ベースは天童木工による実際に木を結ぶように組み上げたもの。
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加藤唐九郎 ロビーの壁 
谷口吉郎氏が「埴輪は、日本人の先祖が作った一種の造形的ドラマ(中略)土の色と肌によって表現したい」と、陶芸家の加藤唐九郎氏に依頼。加藤氏が2年間で使い果たす土を全部使ったと言うほど、試行錯誤をしてこの色合いを作成してもらったそうで、加藤氏曰く「日本で一番贅沢な壁だ」と。

本郷新「喜怒哀楽」
4つの仮面のバックは、加藤唐九郎氏による志野タイル。
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井原通夫「瑤珞」
ステンレス・スチール製のすだれとなっていて、猪熊弦一郎氏のステンドグラスの光を反射し、角度によって異なる表情となる。
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外には、「翁面」がある。明治44年に開場した旧帝国劇場の舞台に向かって真上のプロセニアムアーチの正面に飾られていたもので、昭和39年に旧帝国劇場を取り壊す際に記念の品として保存する為に取り外されたのだそう。2025年を目途に再び、現在の帝国劇場が取り壊されるが、この翁面は何処に行くのだろう?
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