蔡國強(ツァイ・グオチャン/さい・こっきょう/CAI GUO-QIANG)  氏の「宇宙遊 ー<原初火球>から始まる」展。
上海で舞台芸術を学び、20代で火薬を使ったアートを始め、1986年の29歳で来日し、9年ほど日本に滞在して、花火師から製作の場を借りたり技術を学んだり。火薬ドローイングやインスタレーション、屋外爆発イベントなど、スケールの大きな制作をしておられる。

柱も壁もない2000平米の展示室に、国内の国公立美術館の所蔵作品と、日本初公開のガラスや鏡に焼き付けた新作を含む作家所有の約50件の作品や、アーカイブ資料や記録映像が展示されている。

LEDを使った大規模なキネティック・ライト・インスタレーション「未知との遭遇」2021
花火塔がモーターで駆動し、コンピューター制御された大規模なLED インスタレーション。銀河、ワームホール、宇宙船、アインシュタインとホーキング、原始人と宇宙人、UFO、空中の天使など、宇宙にまつわる古今東西のさまざまなイメージをLEDで表現している。白色のライトのみならず、点滅したり、青色やカラフルになるなどし、まるで花火のように2度、真っ赤に染まる。
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「地球はわたしたちの共同の家」1985
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「ロケット花火で打った絵」1984
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「影:庇護のための祈り」1985-86
長崎の原爆の惨禍を描いた。火薬の焦げ跡で表現したのは原爆による犠牲者、左上の時計は長崎に原爆が投下された時刻、右側の自画像の上には一羽の鳩が描かれている。火薬を使うこと自身は、暴力であり破壊だが、美しいものを表現したり新しい作品として使えば、平和的な行為になると。
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「火薬画 No.8-10」1988 
NHKの番組撮影の為に製作されたもので、人と自然、宇宙の間にある「気」を龍のようなオーラで表現しているとのこと。火薬を爆発させ、それを写し取るもの。具象作品から抽象画へ変化した。
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「人類の家:外星人のためのプロジェクト No.1」1989
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「隕石クレーター」1990
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「私は E.T. ー天神と会うためのプロジェクト:外星人のためのプロジェクト No.4」1990
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「胎動 II:外星人のためのプロジェクト No.9」1991
火薬を同心円状に爆発させ、宇宙の誕生、ビッグバンを表現している。キャンバスでは出せない、和紙は煙を吸ってくれて高級感が異なり、より優しい感じになるとのこと。
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「烽火台を再燃する:外星人のためのプロジェクト No. 8」1991
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「天地悠々:外星人のためのプロジェクト No. 11」1991
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「月球・負ピラミッド:人類のためのプロジェクトNo.3」1991
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「スカイラダー:外星人のためのプロジェクト No. 20」1994
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「延長」1994
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「望郷:人類のためのプロジェクト No.4」2020
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「人類の墓碑銘:人類のためのプロジェクト No.13」2020
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「平静な地球:外星人のためのプロジェクト No.18」2020
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2008年の北京オリンピック開会式では、巨人の足跡というコンセプトの「大脚印-ビッグフット」を制作された。そのビデオも。
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「歴史の足跡」のためのドローイング 2008  33メートルもの火薬ドローイング。
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ガラスと鏡を使った新作の火薬絵画 3作品も。

「cAI™ の受胎告知」2023
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「月にあるキャンバス:外星人のためのプロジェクトNo. 38」2023
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「移動している1キロメートルのベルリンの壁:ベルリン観光プロジェクト」2023
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「ノンブランド・非品牌 5」2019
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「銀河で氷戯」2020
銀河を氷にみたて、アイススケートをしている様子は、自分の生命と地球の動きや宇宙の動きはつながっているんじゃないかと。
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「満天の桜が咲く日」
1988年に初めていわき市を訪れ、1993年には同市四倉町に転居し制作したことから、今年6月26日、東日本大震災による津波や原発事故などで失われた命に捧げる為、昼間の花火イベントが行われた。使用された花火は約4万発。
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今まで見た蔡國強氏の作品は:

会場:国立新美術館
会期:6月29日~8月21日’23

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