一昨年に開催された、同じくGYRE GALLERY での「Life is beautiful : 衣・食植・住 “植物が命をまもる衣となり、命をつなぐ食となる”」を見たのだが、前回は「衣・食植」で、今回は「食植・住」。
一昨年の様子は:


原宿の同じ敷地で隣合わせに20年店を構えておられる、料理人の野村友里氏と花屋さんの壱岐ゆかり氏による展覧会。続編である今回の「食植・住」展では、茅葺き職人の相良育弥氏も参加されている。
かつての日本の住まいにさまざまに生かされていた植物、稲(米)を再発見するプロセスを描いており、食べるお米と、住む為の稲を、同時に育てていたことから、食となり家となって命を守っていた「食」と「植」の稲作などについて展示されている。
まず、GYREの吹き抜けの部分には、人の営みの歴史を可視化したタペストリーが。低層階が過去、高層階を未来として、藁縄を縦糸、そこに時代を表現したマテリアルが横糸として、現代になるとカラフルなウールが編み込まれている。
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そのタペストリーの下の地階には、土と木から作られた土の小屋がある。
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ギャラリー内の展示は、
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左から、貴族や高級武士や芸能の衣装に使われた葛布(くずふ)、強靱な山藤のつるで作られた藤布、和紙の原料となるコウゾによる太布(たふ)、バナナがなる実芭蕉ではなく糸芭蕉から作られる芭蕉布。
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現在まで伊勢神宮や諸社から授与されてきた神宮のお神札である「神宮大麻」。大麻は「おおぬさ」とも呼ばれ、お祓いをする祭具のことで、汚れを祓う霊力のある神聖な植物とされている。
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会場:GYRE GALLERY
会期:9月8日~10月29日’23

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