杉本博司氏の個展「火遊び Playing with Fire」。
暗室の中で、現像液や定着液に浸した筆を駆使して印画紙に書を揮った最新シリーズ「Brush Impression」から「火」を中心とした新作が初公開されている。
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三年におよぶコロナ禍の後に、NYのスタジオに戻られた杉本氏が、本来なら劣化し使えない使用期限を迎えた大量の印画紙を見つけたが、古美術品が劣化の果てに美しくなっていくことに習い、劣化した印画紙を用いて作品を制作することに。「書」の技法を暗室に持ち込み、現像液や定着液に筆を浸し書かれたとのこと。一定時間印画紙を光に晒すことで、文字が淡い桃色や赤色に。
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「In Praise of Shadows 陰翳礼賛」シリーズでは、蝋燭に灯した火が辿った時間の軌跡を一枚の写真に収めている。
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上には「炎」、中ぐらいの所には「火」、下には「灰」が。
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今まで見た杉本博司氏の作品は こちら

会場:ギャラリー小柳
会期:9月5日~10月27日'23