今年で5回目を迎える九谷焼の芸術祭である「KUTANism」へ。
全部で23ヶ所のスポットがあるのだが、時間の都合上全部で11ヶ所しか回れず。それでも中身はもりもり。
KAM 能美市九谷焼美術館 五彩館
360年以上の歴史のある九谷焼の特徴を学べる美術館。九谷五彩をイメージした5つ色の部屋に別けられている。
九谷焼は、明暦元年(1655)に加賀藩の命により、有田で陶技を学んだ後藤才治郎が、江沼郡九谷村で開窯したのが始まり。 しかしわずか100年たらずで廃窯。 原因はいまだ定かではないが、この間に焼かれたものを、現在「古九谷」と呼ぶ。
文化4年(1807年)、加賀藩が京都から青木木米を招き、金沢の春日山(現在の金沢市山の上町)に春日山窯を開かせたのを皮切りに、数々の窯が加賀地方一帯に立ち、これらの窯の製品を「再興九谷」と呼ぶ。再興期の主な窯元と開窯時期は:春日山窯(文化4年 1807年)、若杉窯(文化8年 1811年)、小野窯(文政2年 1819年)、民山窯(文政5年 1822年)、吉田屋窯(文政7年 1824年)、木崎窯(天保2年 1831年)、宮本屋窯(天保3年 1832年)、蓮代寺窯(弘化4年 1847年)、松山窯(嘉永元年 1848年)。
九谷焼中興の祖と呼ばれる九谷庄三(くたに しょうざ、文化13年 1816年~明治16年 1883年)は、西洋から入った顔料を早い時期から取り入れて彩色金欄手を確立し、庄三風と呼ばれる画風は、後に西洋に輸出される九谷焼の大半に取り入れられることとなった。
紺青の間 青手様式の色絵九谷を中心に展示。古九谷に始まり、吉田屋窯、若杉窯、蓮代寺窯、松山窯などの江戸後期から明治にかけての名品が並ぶ。
古九谷 江戸時代前期「色絵花鳥図平鉢」
九谷庄三 明治時代初期「色絵割取鉢 柳美人図」
九谷庄三 明治時代初期「龍花卉文農耕図盤」
九谷庄三 1816~1883「色絵朝顔仔猫図平鉢」
九谷綿谷製 明治時代前期~中期「色絵金彩扁壺水注」
宮荘一藤 1846~1919「赤絵金彩人物図大香炉」
宮本屋釜 江戸後期「赤絵福寿字入大深鉢」
紫の間、緑の間 企画展など
黄色の間 15の制作工程などが紹介されている。
花坂陶石 小松市花坂の陶石で、上絵付けに最も調和すると言われているとのこと。
その<2><3><4>に続く:
会場:小松市・能美市 各所
会期:10月6日~11月5日’23

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全部で23ヶ所のスポットがあるのだが、時間の都合上全部で11ヶ所しか回れず。それでも中身はもりもり。
KAM 能美市九谷焼美術館 五彩館
360年以上の歴史のある九谷焼の特徴を学べる美術館。九谷五彩をイメージした5つ色の部屋に別けられている。
九谷焼は、明暦元年(1655)に加賀藩の命により、有田で陶技を学んだ後藤才治郎が、江沼郡九谷村で開窯したのが始まり。 しかしわずか100年たらずで廃窯。 原因はいまだ定かではないが、この間に焼かれたものを、現在「古九谷」と呼ぶ。
文化4年(1807年)、加賀藩が京都から青木木米を招き、金沢の春日山(現在の金沢市山の上町)に春日山窯を開かせたのを皮切りに、数々の窯が加賀地方一帯に立ち、これらの窯の製品を「再興九谷」と呼ぶ。再興期の主な窯元と開窯時期は:春日山窯(文化4年 1807年)、若杉窯(文化8年 1811年)、小野窯(文政2年 1819年)、民山窯(文政5年 1822年)、吉田屋窯(文政7年 1824年)、木崎窯(天保2年 1831年)、宮本屋窯(天保3年 1832年)、蓮代寺窯(弘化4年 1847年)、松山窯(嘉永元年 1848年)。
九谷焼中興の祖と呼ばれる九谷庄三(くたに しょうざ、文化13年 1816年~明治16年 1883年)は、西洋から入った顔料を早い時期から取り入れて彩色金欄手を確立し、庄三風と呼ばれる画風は、後に西洋に輸出される九谷焼の大半に取り入れられることとなった。
紺青の間 青手様式の色絵九谷を中心に展示。古九谷に始まり、吉田屋窯、若杉窯、蓮代寺窯、松山窯などの江戸後期から明治にかけての名品が並ぶ。
古九谷 江戸時代前期「色絵花鳥図平鉢」
古九谷 江戸時代前期「青手芭蕉図平鉢」
古九谷 江戸時代前期「色絵山水図小皿」
古九谷 江戸時代前期「色絵松鶴図輪花中皿」
若杉釜 江戸時代後期「染付色絵花鳥図平鉢」
若杉釜 江戸時代後期「青手牡丹図台鉢」
若杉釜 江戸後期~明治「染付霊獣文皿」
吉田屋釜 江戸時代後期「色絵紫陽花瓜文大額鉢」
宮本屋釜 江戸時代後期「色絵竜図大深鉢」
松山釜 江戸時代末期「色絵蕉に遊禽図平鉢」
蓮代寺釜 江戸時代末期「色絵藤花図平鉢」
九谷庄三 江戸時代末期「色絵山水亀図馬盥(かん)形水盤」
手前 初代武腰泰山 1879~1946「色絵七賢人図花瓶」
井出善太郎商店製 明治30年代頃「色絵琴棋書画図獅子耳附大花生」
朱赤の間 九谷焼の大量生産の道を切り拓いた九谷庄三、永楽に代表される金襴手など。
小野釜 江戸時代後期「赤絵百老図鉢」
九谷庄三 明治時代初期「色絵割取鉢 柳美人図」
九谷庄三 明治時代初期「龍花卉文農耕図盤」
九谷庄三 1816~1883「色絵朝顔仔猫図平鉢」
九谷綿谷製 明治時代前期~中期「色絵金彩扁壺水注」
宮荘一藤 1846~1919「赤絵金彩人物図大香炉」
宮本屋釜 江戸後期「赤絵福寿字入大深鉢」
紫の間、緑の間 企画展など
黄色の間 15の制作工程などが紹介されている。
花坂陶石 小松市花坂の陶石で、上絵付けに最も調和すると言われているとのこと。
その<2><3><4>に続く:
会期:10月6日~11月5日’23

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