横尾忠則氏の「寒山百得」展 <1> からの続き:


2022.07.03 
58点目。雰囲気が変わる。画面には「FUSION」という文字を、絵のイメージとして使っており、語感がリズムを作っているだけで、意味を見出すことはもはや意味がないのではないか、と。
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2022.07.04
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2022.07.27
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2022.08.10 65点目。子供のような寒山と拾得。間をパラシュートでキャラクターが降りて来ている。
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2022.08.12
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2022.08.14
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2022.08.16
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2022.08.29
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2022.09.13
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2022.0921
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2022.09.24
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2022.09.27 77点目。寒山と拾得は着飾って。
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2022.09.30
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2022.10.04
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2022.10.08
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2022.10.10
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2022.10.16
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2022.10.19
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2022.10.20 84点目。ロボットになっており、アインシュタインが相対性理論で導き出した E=mc2 が書かれている。日付もルートに。
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2022.10.22
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2022.10.23
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2022.10.28
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2022.11.03
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2022.11.09
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2022.11.10
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2022.11.13
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2022.11.16
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2022.12.01 93点目。幾何学模様で、中央には箒、巻物かトイレットペーパーのようなものも描かれている。左右で反転している。100点と自分で決めたが、飽きてしまって、寒山拾得の中に入れ込んでしまおうと。どのように寒山拾得から逃れようかと苦悩が始まったと。
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2022.12.12
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2022.12.22
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2022.12.29
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2023.01.03
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2023.01.14
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2023.01.15 山水画か、だまし絵か。
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2022.01.23 - 2023.01.16 ほぼ一年かけた作品も?!
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2023.02.13
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2023.06.27 102点目。創作時間1時間25分の作品。150号(181.8cm x 227.3cm)
2020年に初めて描いた「寒山拾得2020」を原画としている。左側には拾得が掃除機を高く掲げ、右側の寒山は巻物を持っているが、それが徐々にトイレットペーパーに変わっている。仁王像のような構図となっている。江戸時代中期の画家である曾我蕭白(そがしょうはく 1730~1781)の描いた「寒山拾得」をアレンジしたとのこと。
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出発点に戻って、100点描いた後に1点目を再度描いてみようと思ったとのこと。子供の頃は模写することが絵を描くことだと思っていたので、自分にとっては模写は原点。絵を描く行為は、アスリートのように、頭ではない身体、つまり感性に従って描きたい。描けば描くほど、寒山拾得が見えて来てしまうので、横尾氏の寒山拾得の結末としたい。横尾氏にとっては、寒山拾得を裏切りたい、見る側にこの先をゆだねて、見る側が感じ取り作らないといけない。
赤い点を入れる前の方が謎めいていたが、入れることで、より面白くなくなってしまったと。赤い点をシンナーで拭き取ると、それもまた行為となってしまう、と言いつつ、日付まで書き込んだ後に、右下の赤い点を拭き取られた。
右手で寒山を、左手で拾得を描いておられた。身体の赴くまま、手(肉体)が覚えている知恵で。100点の1点目はこのようには描けなかったが、徐々に頭の部分が消えていって、最後は身体だけで描けた。これはラストの作品ではなく、次の仕事のスタートになるものであり、アスリートが一斉にスタートを切る時のイメージ。102点目なのに、またスタートしてしまった、と。
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今まで見た横尾忠則氏の作品は こちら

会場:東京国立博物館 
会期:9月12日~12月3日'23

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