田名網敬一氏の個展「PARAVENTI: KEIICHI TANAAMI」(パラヴェンティ:田名網敬一) 。
田名網氏曰く、幼い頃は日本家屋に住み、お祝い事があるとお祖母様が屏風を出して、楽しんで来た。当時は昭和の竜宮城と言われていた雅叙園の近くの幼稚園に通い、子供の頃に雅叙園の原色が混在するような色彩に魅了され、現在の作風につながっていると。

劇作家の寺山修司氏が、かつて半分の所に帯状の布を垂らして「半世界」と言う、観客の誰も全体を見ることが出来ない舞台があった。屏風も同様で、正面に立っても全部が見えない。必ず見えない部分があり、移動するとまた半面が見えてくる。

「記憶は嘘をつく」2023 キャンバスコラージュを用いた屏風。
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左から順次見ていくと・・・
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「赤い陰影」2021 屏風のように展開するビデオインスタレーション。
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こちらも左から見ていくが、めまぐるしく画面が変わる💦
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「人間編成の夢(ブロンズ)」2020
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「光の旅路」2023 プロジェクションマッピングを駆使した、大きな書籍によるビデオインスタレーション。
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室町時代後期(16世紀)に活躍した日本人水墨画家、式部輝忠の六曲屏風一双「梅竹叭々鳥図屏風」
松竹梅に叭々鳥(ハハチョウ)が描かれたおめでたいものてんこ盛りの屏風。ムクドリの種類であるハハチョウ(ハッカチョウ)は、末広がりの「八」を使うので、吉祥の鳥とされている。江戸時代の平均寿命は43歳だが、室町時代は16歳とのこと。この熟練した絵師が描いていると想像される屏風は、実は当時のティーンエイジャーが描いていた可能性もあるのだそう。白金の倫敦ギャラリーから借りておられる。
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今まで見た田名網敬一氏の作品は:

会場:プラダ青山
会期:10月26日~2月22日'24

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