ウィリアム・メレル・ヴォーリズ William Merrell Vories 氏設計による東華菜館(旧 矢尾政レストラン)へ。国の登録有形文化財に指定されている。
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1926年竣工。大正13年(1924年)、西洋料理店の「矢尾政(やおまさ)」二代目店主の浅井安次郎氏が新しいビアレストランをイメージし、その設計をウィリアム・メレル・ヴォーリズ氏に依頼。 禁酒禁煙を信条とするクリスチャンだったヴォーリズ氏には、ビアレストランとは伝えず単なるレストランとして設計を依頼したのだとか😲 スパニッシュ・バロックの洋館は、ヴォーリズ氏にとっては、生涯で唯一のレストラン建築。

その後、戦時色が深まり、洋食レストランが許されない状況になり、浅井安次郎氏はこの建物を中国人の友人である于永善氏に託し、昭和20年(1945年)北京料理店を創業。
外壁には、素焼きのテラコッタが使われ、羊の頭部や、タコ、ホタテなどの魚介類、野菜、果物など。
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タツノオトシゴまで
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入口では、タコが出迎えてくれる。
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八芒星、植物文様、幾何学模様が随所に見られ、山の上ホテルにも多用されていた。八つの角を持つ星形多角形の八芒星は、再生や無限などの象徴。山の上ホテルの様子は:

建築と合わせて調度品など、長椅子や花台、サイドテーブルもヴォーリズ氏が設計を担当。
1階待合室 床までとても綺麗。
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日本最古のエレベーターが設置されており、現役。1924年米国OTIS製のエレベーターで、蛇腹の二重扉や時計針式のフロアインディケーターとなっている。
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ほぼ大正15年竣工当時の姿を残しておられ、各部屋で異なる天井の意匠や異なる照明なども楽しめる。
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お手洗いの引き戸などもレトロ。
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外壁のみならず、室内にもタツノオトシゴがあるとのことで、お店の方が案内してくださった。
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エレベーターも楽しいのだが、各階段沿いにも家具調度が置かれ、照明も変わるなど、楽しい。
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上階からの眺めも良い。京都四条大橋を挟んで向いが、それぞれ国登録有形文化財の南座、北側はレストラン菊水。また機会を見つけて両者も見学したいものだ。
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