ホテル川久は、好みはわかれるかと思うが、とにかく色々なアート作品がある。
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1989年竣工。バブル絶頂期に建てられ総工費は400億円で、現在同様のものを建築しようとすれば1000億円はかかるらしい😲 建築家 永田祐三氏による、欧風、イスラム、中国、和風などの建築様式のこのホテルは、1993年に村野藤吾賞を受賞している。

瑠璃瓦「老中黄」 中国の紫禁城の瓦を焼いている窯の瑠璃青磚廠が、国外の為に約47万枚も焼いたのは初めてだった。
煉瓦はイギリスのIBSTOK社のもので、73種類140万ピース、3500トン。施工の最盛期には約80人の職人が携わったとか。
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バリー・フラナガン Barry Flanagan のうさぎが二羽いる。高さ 21メートルに、幅 6メートル・高さ 5メートルのブロンズ像。世界最大のサイズ。
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正面の出窓 画家ジョルジオ・チェリベルティ氏と金箔職人ロベール・ゴアール氏のコラボレーション。東洋の鳥と桜が描かれている。
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土佐漆喰 高知城にも使われた土佐漆喰を、久住章氏が手掛け、50人がかりで1日で仕上げたのだそう。
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陶芸家 加藤元男氏による信長塀
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金箔天井は、フランスのロベール・ゴアール氏が1989年に手掛けた1200平米の22.5金の金箔天井。5センチの正方形サイズのドイツ製金箔を1枚ずつ手作業で貼ったが、約19万枚総重量は2.5キロは、ギネスに載っているとか。
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24本の柱は直径1.6メートル・高さ7.4メートルで、シュトックマルモ(石膏擬石技法)と呼ばれる特殊な技法で作られたもの。 かつてヨーロッパで発達した技法で、大理石が採れないドイツやオーストリアや、19~20世紀のアメリカで発達した。左官職人の久住章氏がドイツで習得したもので、一本あたり1億円!
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ロビーの床面積は1500平米もあるのだが、一面に一センチ角のローマンモザイクタイルが敷き詰められている。イタリアのフイウリ地方のモザイク職人達が手作業で埋め込んだものだそうで、とても綺麗。
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ビザンチンモザイクも。シリアで発見され、NYのメトロポリタン美術館の鑑定で2世紀の制作と判明したモザイク画が壁に埋め込まれている。尚、シャンデリアはヴェネツィア製。
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エレベーターはブラジル産のブルーパフィア石を壁面に使っている為、1基1トンを超え、床はフランスの木工工房よりジル・ゴベール氏の手掛けた寄木細工。
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螺旋階段
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永田祐三氏による透かし天井。通路の脇の波ガラスは、フランスのベルナール・ピクテ氏による液ガラスで、厚さ27ミリ。
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2階の通路は、陶芸家の加藤元男氏による陶板。
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フランスのジャン・パロー氏による騙し絵も。普通にスタッフの方が出入りしていた😂
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1階にはオーナーズコレクションとして、中国の骨董も。
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2階には、イタリアのジョルジオ・チェリベルティ Giorgio Celiberti 氏の「愛と自由と平和」の天井画がある宴会場がある。床の寄木細工もとても綺麗。マイクなしでも音が響く設計となっている。
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天窓には描かれた針のない時計は「愛は永遠」「愛は時間を超越する」という意味なのだとか。
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和室には、前身の旅館だった頃に使われていたシャンデリアなど。
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中尾淳氏の「春秋」
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1階には創業当時のスタッフユニフォームなどが展示されていた。
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各所に、中国製やイタリア製の家具などが配置されている。
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廊下には中国の段通。カーペットの模様は「雲(シェーディング日影・明暗)」と呼ばれる現象。
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2階のギャラリーや、ヘンリー・ムーア作品ばかりの部屋など、非常に多数の絵画もあるので、その様子は<2>で。


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