増上寺に桜を見に行ったところ、本殿の前に特別な場所が設置されていた。
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「御忌大会(ぎょきだいえ)」なるものが執り行われるとのことだったので、しばし見させていただくことに。

御忌(ぎょき)とは、浄土宗の元祖である法然上人が、建暦2年(1212年)1月25日80歳で亡くなられたことによる忌日法要のことで、増上寺では毎年この「御忌」法要を盛大に執り行っているとのこと。 そして今年の「浄土宗開宗850年慶讃会 令和6年度 御忌大会」は、4月2日~4月9日に行われ、我々が見たものは、4月5日の唱導師 神奈川教区 大光院 宮林雄彦上人による日中法要の前の儀式だった。

法要開始30分前の13:30に、江戸三大名鐘の一つに数えられる大梵鐘が鳴り、荘厳服に身を包んだ唱導師を中心に、木遣・寺侍・吉水講・講中・稚児・式衆・法類随喜寺院・総代などの僧俗200〜300名が練行列を行い、大殿へと進む。
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行列は2列になって進み、正面で一礼して、周囲を回ってまた2列になって、本殿へ入って行く。
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浄土宗の帽子(もうす)は、誌公帽子(しこうもうす) 。中国で蕭斎宝誌がはじめてつけたので誌公の名が付いており、頭の後ろに長く布を垂らし、左右は振り分けるようになっている。臨済宗や日蓮宗はそれぞれ形が異なるのだそう。
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最後に出て来られた方々が被っておられるのは、浄土宗の「水冠」という帽子(もうす)。蝉の形に似ていることから「蝉帽子」(せみもうす)とも呼ぶのだそう。そして傘をかけてもらっている唱導師が登場。​
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唱導師が庭儀台に登り、偈文を呪して十方諸仏世尊の降臨を請い、法要の無事円成を祈念する庭儀式を行う。
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その後、本堂に入って行かれた。本堂内では、笙などを演奏しておられた。
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偶然にも見られて良かった。

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