観仏とは仏を心に抱くことを、三昧とは心を静めて一つの対象に集中した状態のことを言うので、所蔵品の「観仏」ならぬ「館仏三昧」をと。

「菩薩立像」平安時代 11世紀 
谷崎潤一郎氏が骨董店で購入し、志賀直哉氏らに渡り、後に富岡重憲氏のもとに渡って公開された。
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「菩薩立像」クシャーナ朝 2~3世紀
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「如来坐像」クシャーナ朝 2~3世紀 
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「観音菩薩立像」北斉・天保5年(554年) 
銘文から、燕州(現在の河北省昌平軒)の鄭紹興らによって北斉の天保5年に造立された。
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「羅漢坐像 附・像内納入五臓六腑」明~清時代 17~18世紀 ​
​像内に朱を施し、絹製の五臓六腑が入れてある。像内に五臓六腑を入れるのは、中国・明末~清初において広く行われたが、同時期の日本ではあまり類例が見られないとのこと。
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「如来坐像」朝鮮時代 17世紀 
右手を膝の上に置く表現は朝鮮の仏師である清憲と勝一の特徴で、勝一の弟子の性照の作品と類似しているとのこと。
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「法華経絵」応永27~28年(1420~1421)
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高野四社明神図 鎌倉時代末期(14世紀)
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「三十三応現身像」至徳元年(1384) 
一木造で、眼部に内側から水晶を入れる玉眼という技法で製作されている。銘文から、福島県の妙法寺の三十三応現身像ともとは一具だった。
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「大日如来坐像」 江戸時代 17世紀 
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「誕生釈迦仏立像」
①~③ 江戸時代18~19世紀、④ 明~清時代17~19世紀、⑤元~明時代14世紀後半
4月8日に母親である摩耶夫人の右腋から誕生し、七歩歩いて右手を挙げて獅子吼したとの言い伝えのポーズ。そう言えば丁度その日にベトナムに居て、皆が大喜びでこのポーズの像に水をかけていたことを思い出した。 
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「法華経絵」応永27~28年(1420~1421) 
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「如来坐像」タイ・ラタナコーシン朝 19~20世紀 
背面には光背や天蓋状のナーガが取り付けてあった。
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会場:會津八一記念博物館
会期:5月13日~8月4日’24

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