パブロ・ピカソの有名な「ゲルニカ」の陶板複製が丸ノ内オアゾにある。
箱根にある彫刻の森美術館で展示されていた「ゲルニカ」のほぼ原寸大の陶板複製作品が、2004 年に丸の内オアゾのオープン時にシンボルとして○○広場(おお広場)に設置されたもの。大塚国際美術館で展示されている陶板(セラミック)絵画で有名な大塚オーミ陶業の制作・所蔵による。
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1937年4月に、スペイン北部の町ゲルニカ(Guernica)に、ドイツ軍の無差別爆撃により、町の70%が破壊され多くの人命が奪われ、一般市民を狙った人類史上最初の惨劇だったとのこと。
当時、パリ在住だったパブロ・ピカソは、制作依頼を受けていたパリ万博でのスペイン共和国パビリオンの壁を飾る壁画を急遽変更して、縦約3.5m、横約7.8mのキャンバス作品である「ゲルニカ」を描き上げた。
パリ万博で公開された後、イギリス、ノルウェーなどヨーロッパ各国を巡回したが、故国スペインは独裁者フランコが支配していた為、ピカソはスペインでの公開を頑なに拒んだのだそう。
そして、1939年にアメリカへ送られ、ニューヨーク、ロサンゼルス、サンフランシスコ、シカゴでの展覧会に出展され、同年に第二次世界大戦が勃発したことでヨーロッパには戻さず、ニューヨーク近代美術館(MoMA)に保管されることになった。
最終的に、1981年、民主化したスペインに返還され、現在はマドリード市内の国立ソフィア王妃芸術センターに所蔵されており、一度も他館や他国へ貸し出されたことはないのだそう。

場所:丸の内オアゾ ○○広場(おお広場)

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