昭和6年(1931)竣工? 3階建ての木造。
モルタル造りの正面には、石を積み上げたように描かれ、左右の柱には人の顔のレリーフがあるが、裏側は普通の木造建築の看板建築。関東大震災後、政府は被災した商店の復興を促すべく、建築物の規制を緩和し、商店主達は正面の外観だけでも立派にしようとし、それが看板建築につながっていく。少ない費用で立派に出来ると小さな商店に広がっていき、震災発生後から2ヶ月で商店が再開しだしたのだそう。
築地に看板建築ができたのは昭和6年で、江戸時代から日本橋にあった魚河岸が関東大震災後に移転してきた。建設当初は、店の2階に従業員、3階に店主とその家族が住んでいて、昭和40年頃は商店は15軒あったが、現在は6軒のお店が入っている。
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