J.D.オカイ・オジェイケレ展＠アニエスベーギャラリーブティック agnès b. galerie boutique （7 月’23）（11月’24） : 徒然なる all over the World

J.D.オカイ・オジェイケレ J.D. 'OKHAI OJEIKERE 氏の「SCULPTURES FOR A DAY」展。

オジェイケレ氏は、1930年にナイジェリアのオヴビオムで生まれ、2014年にラゴスで逝去された写真家。

「ヘアスタイル」と「ヘッドドレス」シリーズの24作品が展示されている。
伝統的なヘアスタイルを1000点近く撮影した作品「ヘアスタイル」シリーズは、1968年に開始されたもの。成人した女性、結婚を控えた女性、割礼の儀式を控えた女性などの、それぞれの髪型を見るだけで彼女たちの立場や状況がすぐに分かり、王室では髪型が代々受け継がれており、その独自性を王室以外の人々が真似することは許されていないのだそう。

「ヘッドドレス」シリーズは、2000年代初頭にオジェイケレ氏が手掛けたシリーズで、ナイジェリアのさまざまな女性たちのヘッドドレスをテーマに、布を手作業でアレンジしている。

Pineapple kiko　パイナップルからインスパイアされた日常的なヘアスタイル。

Roundabout　日常やイベント向けのもの。

Etine uton eku　ナイジェリア南東部のクロスリバー州の伝統的なヘアスタイル。思春期を迎えた若い女性達が婚前の準備として連れて行かれる肥育室を出る時に編まれるもので、女性達の体重増加が性的純潔の象徴とされ、結婚の準備として能力が試されたのだとか。

Sku Olori　西アフリカのヨルバ宗教の神々の一柱であるオリシャの神殿に属する女神オバのヘアスタイル。

Oluweri headdress　ナイジェリアのオグン州アガ・イウォイ出身の若い女性が、水の女神を称えるオルウェリの儀式の為に身に着ける伝統的なヘアスタイル。

左：Fro fro　オニ・ディディ編みという編み込みで、日常的なスタイル。
右：Pineapple　パイナップル模様に由来する名前の日常的なヘアスタイル。

左：Suku sinero kiko　キコ糸を使ったヘアスタイルで、特別なイベントに参加摺る時に編み上げられ、上流階級の女性達に人気。
右：Ife bronze　1938年にイフェで発見された青銅器に因んで名付けられたヘアスタイル。

左： Mmon mmon edet ubok　ナイジェリア南東部のクロスリバー州の伝統的なヘアスタイル。思春期を迎えた若い女性達が婚前の準備として連れて行かれる肥育室を出る時に編まれるもので、女性達の体重増加が性的純潔の象徴とされ、肥育室を出る時に編まれる。
右： Ogun pari　キコ糸を使い、特別なイベントに参加する際に編み上げられた上流階級の女性達に人気のスタイル。