川崎市市制100周年と開館25周年を記念して、現代作家の淺井裕介氏(1981-)と福⽥美蘭(ふくだみらん)氏(1963-)による展覧会。岡本太郎氏と関連づけた⾃作を企画展⽰室に展⽰。

福田美蘭
福⽥氏は新作を展⽰するほか、岡本の作品によるインスタレーションを展開。
福田氏が「7歳のときの落書き」1970
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岡本太郎氏の「重工業」は画面構成が力強いことから、横長の絵画を縦長に展示してもらい、ミュージアムショップで売っている複製プリントに縦向きで福田美蘭氏がサインをしたもの😂
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「太郎の墓」2024
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左:福田美蘭「夜」2024、右:岡本太郎「夜」1947 
岡本太郎氏のこの作品は、横尾忠則氏もインスパイアされて、「夜の会合」を描かれていた。その時の展示の様子はこちら:

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「太陽の顔・ 桃太郎 金太郎 浦島太郎」2024
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「眼の絵画」2024 壁面の岡本太郎作品17点に、鳥よけバルーン21点。面白い!
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左:福田美蘭「森の掟」2024、右:岡本太郎「森の掟」1950
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岡本太郎氏の「戦士」1971 に、福田美蘭氏が輪投げとした「輪投げ」2024 
来館者に輪投げをしてもらうプランだったが、作品に物を当てるという行為は退けたい美術館の意向から、その状況をインスタレーションで提示したとのこと。
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今までに見た福田美蘭氏の作品は こちら


淺井裕介
淺井氏は川崎市内で採取した⼟を絵具にして巨⼤な新作を制作。
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壁面:岡本太郎「明日の神話」1968
数奇な運命をたどったこの絵画の、大壁画は渋谷駅にある:

床面:淺井裕介「在処」2024 新作。靴を脱いで上をそのまま歩ける!
絵画の上を歩ける試みは、昨年の山梨県立美術館でも体験させてもらったが、その時は通路のように歩くエリアが彩色されていなかったが、今回は全部描かれている。山梨県立美術館の様子は:

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「残響」2024
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「太陽のルデラル」2024 今年会津創作の森美術館で制作された「太陽の一番近くへ」の部分。
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「環魂」2024
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「こんど会う時にはもっと凶暴でありますように」2020
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「その島にはまだ言葉がありませんでした」2019-2020
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左:岡本太郎「記念撮影」1975
右:淺井裕介「命の足音」2019、2023、2024
生田の森で採取された画材による作品、山梨芸術の森で、金津の森で、横浜美術館で使用した赤ペンキなど、それぞれ画材が異なる。
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「星屑の子どもたち」2024 「星屑の子供」2021
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岡本太郎「岩手・鹿踊り」シリーズ 1957 
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左:淺井裕介「野生の星」2019、右:岡本太郎「愛撫」1964
岡本太郎氏のこの作品は鹿踊りを描いているとされており、淺井裕介氏は赤い血で描いた作品。
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「頭上の森」2020
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この作品は、東京都庭園美術館の展覧会で見たが、その時は鏡の前だったので角やその造形が映り込んでわかりにくかったので、こちらは良くわかる。その時の展覧会は:


「組み合わせの魔法」2024 
初めての試みとして、「プルシアンブルー」という動物性のタンパク質から作られる青い絵の具を精製して描いた新作。蝦夷鹿の血とレバーから作られたとのこと。
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左:「いのちの手触り2」2024 日本鹿の羊皮紙に蝦夷鹿の血とレバーから作られたプルシアンブルー
右:「いのちの手触り1」2024 屋久鹿の羊皮紙に、屋久島の土、炭、弁柄など。
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今までに見た淺井裕介氏の作品は こちら

会場:岡本太郎美術館
会期:10月12日’24~1月13日’25

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