大日本インキ化学工業(現在のDIC株式会社)の二代目社長の川村勝巳氏から、同級生であった海老原一郎氏に設計を依頼。

海老原氏が発案した「重なる二つの円」がデザイン・モチーフとなっている。「重なる二つの円」は、「作家と鑑賞者の二つの精神の出会い」であり、「川村勝巳氏と海老原一郎氏の友情」という意味が込められているのだとか。エントランスホールの床や天井照明、階段横の装飾など、あちこちで見られる。1990年5月の完成の数日後に 84歳で亡くなった為、完成した美術館がご覧になられなかったとのこと。内部は撮影不可の為、画像はHPから。
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海老原氏が最後にデザインされたのが、この「重なる二つの円」のステンドグラス。
エントランスホールのステンドグラス《重なる二つの円》

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エントランスホールのスケッチ 1988

106室 ニューヨーク・シーグラム・ビルディング内にあるフォーシーズンズ・レストランの為に描いた7点の作品のみを展示した「ロスコ・ルーム」。照明の位置や照度、床の色など、制作時のロスコ氏のアトリエを参照して作られている。美術館の照明はLEDだが、この部屋だけは画面の凹凸を拾うためにハロゲン灯を使い続けているとのこと。
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101室 アーチ型の天井とカーペット
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104室 壁、天井、床をグレーにし、作品ごとにスポットライトを当てている。
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200室 バーネット・ニューマンの《アンナの光》の真っ赤な絵画を展示する為に、計算された展示室。絵画は売却されてしまった為、今回の展示期間はあえて展示をせず、空間を見せていた。(画像は以前に他の作品が展示されているが。)エントランスホール、その上のロスコ・ルーム、そしてその上のこの展示室が重なる二つの円の変形楕円を基本とした形状であることがわかる。
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201室 フランク・ステラなど大型化する作品の為の広い空間で、トップライトから2度屈折した外光が入るように。
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無料ギャラリーはテラスになっている。
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レストランの建物
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広場はこの時は未だ桜などが咲いていなかったので殺風景だが、ヘンリー・ムーアの彫刻がより印象的。
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春ともなると、ツツジ、八重桜、枝垂れ桜、サト桜など、本当に綺麗。
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詳しい様子は:

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