明治末期竣工 登録文化財。
大正9年に平屋建の和風建築の一部を二階建の洋館に建て替え、弁護士事務所兼住居としていたが、弁護士事務所は世田谷に移転することになり、岩田家が購入。後には東京大学に通う学生や学者の住居として使われた。左に洋館があり、それに繋がっていた和館は、2023年からNPO法人が所有者から借り受け活用しながら保全活動を行っている。和館は、木造平屋建、屋根は寄棟造の桟瓦葺で北を正面とした平入。正面張り出し部に客人用玄関。
上の間は鴨居の上に長押(なげし)を廻しており、次の間の長押よりも幅が広い。
天井は猿頬面をもつ棹縁天井で、西面に書院、床の間がある。
停電時に備え、ガスランプを付けるフックがあり、かつて一度だけ停電時に付けたことがあるとのこと。
四畳半の茶室。
天袋に神棚が祀られていて、小紋ガラスの摺りガラスの引き戸が付いている。明治から昭和初期に作られた摺りガラスは、現在ではもう作ることが出来ないとのこと。
水屋
茶室の天井は、皮付丸太の棹縁天井で、天井板の目地に杉皮を見せた大和張で、窓側の落ち天井は矢羽根編みの網代天井。

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大正9年に平屋建の和風建築の一部を二階建の洋館に建て替え、弁護士事務所兼住居としていたが、弁護士事務所は世田谷に移転することになり、岩田家が購入。後には東京大学に通う学生や学者の住居として使われた。左に洋館があり、それに繋がっていた和館は、2023年からNPO法人が所有者から借り受け活用しながら保全活動を行っている。和館は、木造平屋建、屋根は寄棟造の桟瓦葺で北を正面とした平入。正面張り出し部に客人用玄関。
玄関の戸の上部には、蝙蝠(こうもり)狭間がある。中国で「蝠」と「福」が同じ音なので、蝙蝠は福を呼ぶ動物とされ、日本でもその影響を受けて吉祥模様として普及したのだそう。
玄関のあがりがまちが高く、天井も高い。
8畳の上の間、四畳半の次の間と続き、南側に庭がある。次の間との間の欄間は、流木風の透かし彫り欄間。障子は、もともとガラスを嵌め込まず、猫が自由に出入りできるように作られた「引き分け猫間障子」となっている。
上の間は鴨居の上に長押(なげし)を廻しており、次の間の長押よりも幅が広い。
天井は猿頬面をもつ棹縁天井で、西面に書院、床の間がある。
停電時に備え、ガスランプを付けるフックがあり、かつて一度だけ停電時に付けたことがあるとのこと。
四畳半の茶室。
天袋に神棚が祀られていて、小紋ガラスの摺りガラスの引き戸が付いている。明治から昭和初期に作られた摺りガラスは、現在ではもう作ることが出来ないとのこと。
水屋
茶室の天井は、皮付丸太の棹縁天井で、天井板の目地に杉皮を見せた大和張で、窓側の落ち天井は矢羽根編みの網代天井。

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