ケンドリック・ケロッグ Kendrick Bangs Kellogg 氏(1934~2024)設計。
フランク・ロイド・ライト氏の落水荘に影響を受けたそうで、日本ではケロッグ氏の唯一の作品。

思想家の内村鑑三氏(1861~1930)は「無教会」という思想にたどりついたとのこと。
軽井沢の星野温泉旅館三代目当主の星野晃良氏(1933~2013)が、ケロッグ氏に建築を依頼し、ケロッグ氏が軽井沢の地形を調べ、自然と共存し、人生の成長をあらわす教会を設計。
結婚式を行っていない空き時間に内部などを見学できるしくみなので、ウェイティングの場所が用意されている。
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1988年竣工。最頂部は約10メートル 建築するにあたり、最大の問題はアーチ。無垢のコンクリートで計画されたが、重量が架かりすぎる為、鉄板でアーチの芯をつくって中を空洞にし、表面は「洗い出し」にしようと。洗い出しとは、コンクリートを打設した後、乾ききらないうちに水流で表面を洗い流す工法で、多量の水を使う為、洗い出しは出来ず。コンクリートの打ち継ぎやモルタルを打設する時に幅広い用途に使われる金網であるエキスパンドメタルやリブラスを、空洞のある鉄板の外側に流し込んだコンクリートの表面に設置し、コンクリートがある程度乾いた2~3日後に金網を引き剥がして、コンクリートの表面に凹凸をつけると言う方法で作られたとのこと。
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小路からアプローチしてみる。
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石のアーチ19本の連なりで構成されており、徐々に大きく立ち上がりながら、奥へと進むようになっていて、アーチの間にはガラスが嵌め込まれている。アーチは大きさ、厚み、角度も全て異なり、命の成長による人の一生を表しているのだそう。
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内部は撮影禁止の為、内部画像はHPから。
祭壇も十字架もなく、光・緑・水・木・石の5つのエレメントがあれば良いと。アーチは太陽の軌道に沿って配置されているので、時間に関係なく陽光がさすようになっている。石は全て地元から採取されたもの。椅子の形も全てデザインが異なり、友人であるジョン・ヴグリン氏がデザイン。
水のせせらぎが絶えず聞こえるのだが、壁の内側を水がしたたり落ちている。屋内だが、屋外のような演出。
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