石原さとみ主演、吉田剛太郎演出の、長塚圭史の「アジアの女」を観に行った。
作:長塚圭史
演出:吉田剛太郎
出演:石原さとみ、山内圭哉、矢本悠馬、水口早香、吉田剛太郎
2006年に初演された時は、作家の長塚圭史さんが演出を行い、富田靖子さんが主演。今回は、吉田剛太郎さんが演出を担当。(以下、画像はHPから)演出:吉田剛太郎
出演:石原さとみ、山内圭哉、矢本悠馬、水口早香、吉田剛太郎
弁髪に顎髭の山内圭哉氏は、朝ドラの「あさが来た」の番頭さん役も覚えているが、個人的には、ドラマ「獣になれない私たち」で新垣結衣さんが演じる部下に、無理難題を押し付けるパワハラ上司役が記憶に新しい。その強引で大きな声で押しの一手の役とは異なり、このお芝居では、石原さとみさん演じるお兄さんで気弱な役どころ。そのせいかも知れないが、ややセリフで聞き取りにくい部分があった。しかし同じように小声で話すシーンでも、吉田剛太郎さんのセリフは全てクリアに聞こえつつ強弱がわかる。さすがだと実感。因みに、山内氏がよしもと所属とは今回初めて知った!
オープニングにも、そしてエンディングにも使われたのは、バーバーの「弦楽のためのアダージョ」。古い映画だが、オリバー・ストーン監督の「プラトーン」のエンディングで、その曲と共にウイリアム・デフォーが悲痛に空を仰ぐシーンが印象に残っているので、ついそのシーンを思い出してしまった。
2度カーテンコールがあったのだが、最後に吉田剛太郎さんが舞台の袖で立ち止まって手を腰の横で小さく振ってくれたのが可愛かった。吉田剛太郎さんは、舞台の上で転げまわったり、石原さとみさんにパチンと大きな音で平手打ちをあびるなど、体当たり演技。一緒に行った友人曰く、吉田さんは本当に舞台が好きなんだろうなぁと。全く同感。
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