presents Shakespeare in the Park
by Bertolt Brecht
Directed by George C. Wolfe
Mother Courage : Meryl Streep
Cook : Kevin Kline

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場内の写真撮影はそれはそれは厳しく禁じられていたので、Hollywood The Reporter、Theater Mania、The Village Voiceから拝借。

今夏のセントラルパークでの無料野外劇の前半はシェイクスピアのマクベスだったが、後半はドイツの劇作家ブレヒトのこの作品で、メリル・ストリープとケビン・クラインが出演するとあって、とにかく無料チケットの入手が大変だった。

チケット配布はセントラル・パークと主催のパブリックシアター前(このパブリックシアターの建物はNY市初のNY市図書館としてかつては使われていたとか)で当日午後1時からだが、朝6時より前に並べるパブリックシアターに朝5時半に到着。未だ暗い中、すでに人が列をなし、聞けば先頭の人は12時に来て徹夜だったとのこと。我々の場所でだいたい前から60人目あたり、Lafayette通りの1ブロックまで列が続いていた。
寝袋はもとよりエアーベッドまで持ち込む人までいて、気合の入れようは凄い。
待っている列にパブリックシアターの人が記念のTシャツや、セントラルパークで観る為の座布団まで売りに来た。
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夜8時からの公演。3時間あまりの劇で、インターミッションの15分以外に雨による中断が2度あり、終わったのは11時40分。
気温も摂氏15~16度とこの季節にしては寒く、開始時間頃から降り出した雨は雨足が弱まることなく風まで吹くハリケーンの影響を受けたあいにくのお天気模様となってしまったが、メリル・ストリープをはじめ多くの役者が薄着の衣装に裸足でずぶ濡れになりながらの演技。
メリル・ストリープの歌まで交えたほとんど彼女の出ずっぱりの素晴らしい演技は期待を裏切らせないものだった。
傘をさしての鑑劇は禁じられていたので、観客も演者もずぶ濡れのまるでガマン大会のようだったが、本当に迫真の演技で俳優魂を観させてもらった。
途中役者もアドリブで雨のことを言うなど面白かった。
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